こんにちは。音楽好きライターの石川大樹と申します。 以前、友人の車で愛知へ旅行に行ったとき、「走ると音楽が流れる道がある」という話になった。試しに通ってもらったところ、たしかに車の走行音の中からメロディーが立ち上がってきたのだ。「音楽が流れてきた」というより、本当に「立ち上がってきた」という感じで、すごく不思議な体験だった。 僕が通った道路とは異なりますが、音が鳴る道路。「知床旅情」が聞こえてくる。 調べてみると、この音が鳴る道路は「メロディーロード」といい、開発したのは北海道標津町にある篠田興業という会社。2005年に特許出願、2011年に特許登録されている歴史あるもので、今では全国各地に13ヵ所設置されている(※2024年10月現在)。 今回はその篠田興業にお話をうかがい、「メロディーロード」のアイデアはどのようにして生まれたのか、音が鳴る仕組みはどうなっているのか、ドライバーにどのよ