ふるさとに帰省した友人たちと年明けに会うと、離れて暮らす両親のことがたびたび話題になりました。親が高齢になり、それぞれ心配事が増えてきたようです▼70代の母親がいる女性は、実家が雑然としてほこりっぽいのが気になったと言います。以前はきっちりしていた母親も、腰やひざが痛くて思うように動けず、掃除や片づけが困難になってきた様子です▼実家の片づけへの関心は高く、雑誌で特集が組まれたり、多数の本が出版されたりしています。3世代が同居して大家族だったころは表立った問題にならなかったものの、離れて暮らす家族が増えるにつれ、注目されるようになりました▼戦後の物不足の時代を生きてきた親世代には、物を捨てるなんて、もったいなくてできない人が多い。一方、子ども世代は、片づいた部屋で快適に暮らしてほしいと願います。親が亡くなったあと、残された大量の物をどうするかという不安もあります▼実家の片づけ以上に心配なのが