【ワシントン=島田峰隆】武装勢力の攻勢で混迷を深めるイラク情勢へのオバマ米政権の対応について、超党派の米下院議員80人が3日までにオバマ大統領に書簡を送りました。軍事介入は「逆効果だ」とした上で、軍事行動を起こすには議会の承認が必要だとくぎを刺しました。 書簡は、民主党のバーバラ・リー議員と共和党のスコット・リゲル議員が共同で呼び掛けました。 両議員は昨年8月、オバマ氏が対シリア攻撃を計画した際に議会での審議を求める書簡をそれぞれ送り、攻撃を断念させる力になりました。 書簡は「軍事介入は人道的、戦略的な目標を達成するうえで効果的か疑わしいし、逆効果になる可能性が十分ある」と指摘。イラクでは停戦を実現し和解に向けた対話を始めるために「すべての勢力が加わる緊急の協議」が必要だと強調しました。 その上で「イラクでの軍事力行使は議会が十分に議論し、権限を与えるべき事柄だ」と指摘。軍事行動に踏み切る