沖縄県議会で26日、大量の土砂搬入などを規制する「公有水面埋立事業における埋立用材に係る外来生物の侵入防止に関する条例」案を審議する特別委員会が開かれました。琉球大学農学部亜熱帯農林環境科学科の辻瑞樹教授を参考人として招き、意見聴取しました。 辻氏は、「外来生物侵入は生物多様性と生態系機能に対する脅威だ」と指摘。「生物多様性自体が財産であり、将来において地域が経済的に発展するためにも有用だ。短期的な利害を安易に優先させることで失ってはならない」と述べました。 その上で、沖縄はサンゴ礁やマングローブ、ウミヘビなど、世界的に生物多様性のホットスポットであると強調。「本土と沖縄間の土壌移動は(外国由来と)同様の注意が必要だ。条例は県民の共有財産を積極的に守る第一歩」と述べました。 質疑で、「埋め立て事業に限定する必要はあるのか」との委員の質問に辻氏は、「土壌は最も外来生物が侵入しやすく、大量の土