英紙ロンドン・タイムズは「文化の衝突」と呼んだ。英紙デイリー・メールは、「すっぽり隠す派」と「隠さない派」の間の「大きな文化的分断」と書いた。そして英紙サンにとって、文化の隔たりは「大きい」だけに留まらない「巨大」なものだった。 リオ五輪で7日、女子ビーチバレーでエジプトとドイツが対戦した際、エジプト選手は肌を覆い、ドイツ選手はビキニ姿だった。その対照的な姿の写真に、インターネットは大きく反応。一部の人は違いに注目したが、共通点に注目した人たちもいた。
東大女子を排除したインカレサークルなどに対して3月に本部学生支援課が改善を喚起した(http://www.c.u-tokyo.ac.jp/campuslife/20160316.pdf)。5月には「東大美女図鑑」と旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)の旅行企画が批判を受けて即日中止になった。東大を巡って相次いだジェンダー的な問題。これらのことについて社会学、ジェンダー論が専門の瀬地山角教授(総合文化研究科)はどう考えているのだろうか、話を聞いた。 (取材・福岡龍一郎、太田聡一郎、分部麻里) 『It’s so stupid!』東大女子が入れないインカレサークルは問題だ ──東大男子と他大の女子だけが加入できるインカレサークルについて、その問題点とは何でしょうか? 現在の状況下では東大女子が「サークルを選ぶ際、選択肢が極端に限られている」という明確な被害を受けていることが一番の問題だと思います
香港(CNNMoney) 内閣府の男女共同参画局はこのほど、2020年までに公務員の管理職に占める女性の割合を30%に増やすとしていた目標を、7%へと大幅に引き下げた。民間企業の指導的地位に占める女性の割合についても15%へと引き下げた。 ただ、目標を引き下げても依然として達成には困難が予想される。 現時点で国家公務員の管理職に占める女性の割合はわずか3.5%。それほどの数字には思えないが、ここまで来るのでさえ10年もかかった。目標を打ち出した2003年当時の女性管理職の割合は1.6%だった。 目標の引き下げは、女性の活用をうたう安倍首相の「ウーマノミクス」に打撃を与えそうだ。 日本で仕事を持つ女性は約65%にとどまり、先進国の中では最低級。ゴールドマン・サックスの専門家によると、男女間の溝が埋まれば推定710万人の労働力が加わり、GDPを13%も押し上げる効果が期待できる。 しかし保育所
ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(WEF)は19日、各国の男女格差(ジェンダーギャップ)の少なさを指数化し、順位で示した最新の報告書を発表した。日本は、世界145カ国中101位だった。前年の104位からわずかに順位を上げたものの、主要7カ国(G7)の中で最下位だった。 このランキングは「政治への参加」「職場への進出」「教育」「健康度合い」の4分野の計14の項目を使って、男女平等の度合いを指数化し、総合順位を決める。 1位から4位までは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンと北欧諸国が独占。5位から10位はアイルランド、ルワンダ、フィリピン、スイス、スロベニア、ニュージーランドの順だった。 日本の近隣国では、ロシアが7… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記
阿部 「女性の働き方についてです。 現在、多くの企業が出産後に職場復帰した女性社員を支援する制度を導入しています。 育児休暇や短時間勤務などをいち早く導入してきたのが、大手化粧品メーカーの資生堂でした。」 和久田 「ところが資生堂は去年(2014年)4月、こうした制度について大きな方針転換を打ち出しました。 子育て中の女性社員にも平等なシフトやノルマを与えるものです。 その内容に、世間では“資生堂ショック”ともいわれています。」 阿部 「資生堂の働き方改革のねらいは何か、取材しました。」 全国のデパートやスーパーなどに入っている、資生堂の化粧品売り場です。 一番のかき入れ時は、仕事帰りの客などでにぎわう午後5時以降と、土曜日と日曜日。 その売り場を任されているのが、全国に1万人いる「美容部員」と呼ばれる女性社員です。 1人あたりの営業ノルマは1日18人以上を接客すること。 資生堂では、より
『仕事と家族』(中公新書)を出されたばかりのイケメン社会学者こと筒井淳也さんが、労政時報の人事ポータルのジュンジュールに「日本的労働・雇用慣行によって排除される人々」を寄稿しています。 https://www.rosei.jp/jinjour/article.php?entry_no=66024 1980年代には、日本的な雇用や働き方、それを軸とした日本社会の在り方について否定的な言論が見いだされることは少なかっただろう。1970年代前半のニクソン・ショックやオイル・ショックに際し、日本経済は重化学工業からの方向転換によって見事に危機を乗り越え、比較的安定した成長を維持することができた。雇用の面では、内部労働市場を活用した頻繁な異動と女性の非労働力化・パート労働化により、企業は男性稼ぎ手の雇用を保障することができた。 同時期に政府は、いったんは拡充する姿勢を見せてきた社会保障を「企業と家族
人口減少社会において、社会保障制度を支える労働力を確保する必要性が叫ばれるなか、あらためて女性の労働力参加が課題として浮き彫りになっている。現状で「共働き」世帯は増加傾向が続いているが、多くの場合女性はパートタイム労働などの非正規雇用に就きつつ就労調整をしているため、女性の労働は「男性の所得の不足を補う」ものではあっても「社会保障制度を支える」ものにはなっていないという問題がある。 他方で女性の労働参加の促進には、いくつか気をつけるべき点がある。のちに述べるように、世帯間の格差の拡大が懸念事項の1つである。 ■この記事は、筆者の新刊『仕事と家族』(文末に掲載)で論じた「共働き社会化」に伴ういくつかの論点を短くまとめたものである。 「共働き」世帯の割合が増えている(参照)。しかしほんとうの意味での共働き社会はいまだに実現していない。 というのは、この間の共働き世帯の増加は、一部には両立支援制
★予備校のCMポスターって、いずれも女性(というか少女)が採用されてる。 つまり、予備校志望者の大半が「男子」だから、「男子が好みそうな少女」をポスター起用してるのか? (女子の予備校生の存在無視してるよね?) 高校受験が主力な早稲田アカデミーは、キャラクターに高校生程度の美少女を採用し、男子高校受験生のニーズ満たしてる。 ★謎なのは中学受験が主力な四谷大塚が、小学生少女を採用してる件。 高校受験以上は塾選びは「本人が決める」が、中学受験は「親が塾を選ぶ」。 となるとつまり、小学生の親世代、つまりパパ世代の「ロリコン心」を刺激しようという四谷大塚戦略か? 塾を決めるのはパパじゃなくママな気もするが ★というか、普通のテレビCM見てても、家族連れか登場する場合、「2対1の割合」で女の子の登場回数のほうが男の子の登場回数より多い。 4人家族の設定なら「女の子1人男の子1人」の設定が多いが、3人
映画『わたしはロランス』より、主人公の教師ロランス(メルヴィル・プポー)は、女として生きていくことを決め、女装して教鞭に立つ。 グザヴィエ・ドラン監督の『わたしはロランス』『トム・アット・ザ・ファーム』Blu-ray BOXの5月2日(土)発売を記念して、4月20日、渋谷アップリンクにて『わたしはロランス』のトーク付き上映会が開催。『原発危機と「東大話法」』などの著作で知られる「男装をやめた」東大教授・社会生態学者の安冨歩さんが登壇した。 『わたしはロランス』は、80年代を舞台に周囲の偏見や社会の拒否反応のなか女性として生きていくことを決めたモントリオール在住の作家で国語教師のロランスと、彼の恋人で最大の理解者である女性フレッドとの10年にわたるラブ・ストーリー。美術家・ドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤さんを聞き手に、安冨さんが自身の境遇、そして性社会とジェンダー・セクシュアリティの歴史
今回の選挙では女性差別の問題が争点となると考えたイギリスの労働党は、ピンク色のバスを走らせた。しかし、ピンク色が既に女性のことを馬鹿にしているとして世間は反発した。労働党はステレオタイプで選んだ訳ではないとして、バスの色を「ピンク」という色以外で説明することに躍起になった。当然、うまく行かなかった。挽回を狙った労働党は「我々はキッチンでしっかりと話をしたいのだ。役員の会議室だけにこもった経済なんて、馬鹿げている。」というようなことを言った。当然、これも女性差別として恥の上塗りとなった。 日本で女性票を集めるためにピンク色の選挙グッズを作ったりした場合、同じような問題が起きるだろうか?
男性はなぜ寿命が短く、病気になりやすく、自殺率が高いのか。兵士、消防士、炭鉱労働者など危険な職業に就くのはなぜ男性が大半なのか。アメリカの男性解放運動を先導してきたワレン・ファレル氏の著書『男性権力の神話』の訳者である久米泰介氏は、女性差別の解消が進む一方、男性は「使い捨てられる性」として差別を受け続けているにもかかわらず問題視されることは少ないと指摘する。これまで「男性の権力」と思われていたことは、実は性役割による刷り込みに過ぎなかったのか。 女性差別に比べて、男性差別という言葉自体あまり聞くことがありませんが、久米さんは家族学をアメリカで研究されて、女性の社会進出が進むほど男性差別の問題が表に出てくることに気付かれたそうですね。まず、そうした研究をするようになったきっかけを教えてください。 久米:大学では社会心理学を専攻して、もともとジェンダーには興味がありました。特に僕ぐらいの世代だ
The sanction bars the editors from having anything to do with any articles covering Gamergate, but also from any other article about “gender or sexuality, broadly construed”. Editors who had been pushing for the Wikipedia article to be fairer to Gamergate have also been sanctioned by the committee Mark Bernstein, a writer and former Wikipedia editor, said that, “This takes care of social justice w
下記の要領で役割語研究会を行います。どなたでも参加できます。参加ご希望の方は、下記フォームより必要な情報を入力して、送信してください。しめ切りは9月15日(水)です。後日、ミーティング情報をお送りします。 参加フォーム:https://forms.gle/vpxwf1tBfJkV2Fwc6 役割語研究会 2021年9月25日(土)13:00〜18:00(日本時間) オンライン (Zoom) プログラム 13:00-13:50 《人格》、《キャラクター》と“霊的事象”:『千と千尋の神隠し』『海辺のカフカ』を例に 金水 敏(大阪大学・大学院文学研究科・教授) 14:00-14:50 キャラ助詞の出現位置と機能に関する再検討 劉天陽 15:00-15:50 『風と共に去りぬ』の3つの翻訳の比較:アンケート調査による方言・役割語の認識に関する研究(発表言語:英語、日本語) Haydn Trowel
「もう40歳、嫌われてもいい」総務省→ベンチャーへ…覚悟の先に NEW キャリア 2024.07.22
「早く結婚したほうがいい」──都議会のセクハラヤジが大きな社会問題になったばかりだが、日本に「セクハラ」という語が登場して、25年になるという。日本での最初の裁判からこの問題に関わり、近著『部長、その恋愛はセクハラです! 』では、セクハラとは何かを改めて広く社会に向けて啓発する、大阪大学大学院 人間科学研究科(社会学)牟田和恵教授を訪ねた。「セクハラ」という問いを立てることで、何が見えてくるのか? 社会学のなかでもジェンダー問題を専門とする牟田教授に、お話をうかがった。 セクハラの問題に着目するようになったのは、研究者として初めて佐賀大学に着任した時に、ちょうど隣の福岡県でセクシャルハラスメントに関する最初の提訴があったのがきっかけです。これは原告個人の問題ではなく働く女性に共通する人権問題だから社会的に訴えていこうというのが、担当弁護士たちの方針でした。女性の労働に関しては、それまでにも
安倍政権は2030年までに、管理職など指導的な地位に就く女性の割合を30%にするという目標を掲げています。ところが厚生労働省の調査によれば、企業の課長職以上に占める女性の割合が2013年度は6.6%と、11年度に比べて0.2ポイント下がってしまいました。こんなことでは、「男女平等」など夢のまた夢です。 日本企業の管理職はなぜ男性ばかりなのか。かつては、「女性は短大卒が多いからだ」とされていましたが、90年代半ばから短大の4年生大学への鞍替えが相次ぎ、男女の教育格差は大幅に縮まりました。それにもかかわらず、女性管理職の比率は一向に増えません。 さらに驚くべきことに、日本の会社では、大卒女子よりも高卒男子の方が管理職になる比率がはるかに高いという現実があります。日本企業では高卒でも40代のうちに6割以上が課長職以上になり、その比率は大卒の男性とほとんど変わりません。それに対して大卒の女性が管理
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