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インタビュー
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AIロボットは今、私たちの日常にどんどん浸透しつつあります。 すでに工場や病院、レストラン、さらには家庭の中でAIロボットが活躍していますが、興味深いことに、国や文化によってAIロボットへの態度が大きく異なることがわかってきました。 独ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU)はこのほど、アメリカ人と日本人におけるAIロボットへの態度を比較調査。 その結果、アメリカ人はAIロボットを単なる道具として冷たく扱うのに対し、日本人はAIロボットにも愛着を感じ、尊重を持って接することが示されたのです。 なぜアメリカ人はAIに対して冷たく、日本人は優しいのでしょうか? 研究の詳細は2025年3月22日付で科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。
米粒サイズのペースメーカーを開発/ Credit: NU – World’s smallest pacemaker is activated by light(youtube, 2025)心臓病の治療に欠かせないペースメーカーですが、その使用にはいくつかの問題があります。 ペースメーカーは、心臓が正常に拍動しない場合に電気的な刺激を与えることで、心拍数を正常に保つ役割を果たします。 しかし従来のペースメーカーを取り付けるためには、心臓の表面に電極を縫い付け、ワイヤーを通して外部の機器と接続する必要がありました。 このため、手術後にはワイヤーの取り外しや外部機器の管理が必要になり、それぞれの作業において心臓を傷つけるリスクがあったのです。 この問題を解決するために、小型化されたワイヤレスのペースメーカーも開発されました。 これはペン先のキャップほどの大きさですが、ワイヤレス化には成功したもの
愛する人にはできるだけ元気なまま、長生きしてほしいものです。 では、「100歳以上生きる」ためのヒントは何ですか? スペインのホセ・カレーラス白血病研究所(IJC)の研究チームは、世界最高齢だった女性、マリア・ブラニャス・モレラ氏がどのようにして健康的に100歳以上を生き抜いたのか、その生物学的な背景を詳細に調査し、結果を報告しています。 研究の詳細は、2025年2月25日にプレプリントサーバー『BioRxiv』で発表されました。
あなたはお気に入りの曲を聴いているとき、思わず心が弾んだり、体が動き出したりしませんか。 一方で、どの曲を聴いても「そこまでピンとこない」という人もいます。 ドイツのマックス・プランク研究所(MPI)で行われた研究によって、こうした“音楽をどれだけ楽しめるか”の違いのかなりの率で、遺伝子に秘密がある可能性が示されました。 同じ音楽に対して鳥肌が立つほど感動する人と、まったく心が動かない人、その分かれ道はどれほど遺伝子によって支配されているのでしょうか? 研究内容の詳細は『Nature Communications』にて発表されました。
自己認識力の重要性自己認識力が低い人ほど道徳的な政治問題に対してより強い脳反応を示す / Credit:Canva道徳的に「これだけは許せない」「これは絶対に正しい」という強い思いは、驚くほど大きく社会を動かしてきました。 公民権運動のように、社会の前進を後押しする力になる場合もあります。しかし、宗教戦争や暴動のように、まるで燃料が過剰に注がれて制御しきれなくなるかのように、激しい対立を引き起こす面もあるのです。 ここで鍵となるのが、自分自身の思考や信念を客観視できる自己認識力(メタ認知)です。 たとえば、友人との口論で「絶対に私が正しい!」と譲らないケースを想像してください。 自分の正しさを強く確信するあまり、相手の話を聞かなくなることがあります。 これは“問題意識”だけが強まっている一方で、“状況を冷静に見直す仕組み”が働きにくい状態といえます。 もしその仕組みが完全に停止していれば、
聴覚の一部に障害をもつイギリス人ジャーナリスト、チャーリー・スウィンバーンさんは、耳が聞こえない人の「くしゃみ」がいつも “achoo!(アチュー!)”と言わずに静かに行なわれることに疑問をもっていました。 “achoo!(アチュー!)”とは、英語圏でのくしゃみの「かけ声」のようなものです。ちなみにフランスでは “atchoum!”、フィリピンでは “ha-ching”、日本語ではご存じの通り「はっくしょん」。江戸っ子はその後に「バカヤロー」が付いたり付かなかったりするのは余談ですが、とにかく場所が変わればくしゃみも変わるわけです。 このことから、くしゃみの際に出る声が100%自然なものではなく、言語や文化に依存している部分があることが分かります。そして、耳が聞こえない人にとっての言語は「手話」になりますが、当然ながらくしゃみの「かけ声」を手話で表現する必要はなく、彼らがくしゃみの際に何も
時間の罠?子育てと長時間労働の不都合な真実週40時間以上働くと「子どもを持ちたい」という欲求が大幅に減る / Credit:Canva中国ではかつて“一人っ子政策”を長年にわたって維持していましたが、近年は二人、さらに三人の子どもまで認める施策へと大きく舵を切りました。 しかし、それでも出生率の下落は止まらず、人口構造の歪みや高齢化という問題が深刻化しています。多くの人は「住宅費や教育費が高すぎる」「子育て支援が不足している」といった経済的・制度的な要因をまず思い浮かべるかもしれませんが、最近とくに注目され始めているのが「時間的余裕の欠如」です。 長時間労働が家族形成の意欲を損ねているという指摘が、社会のさまざまな場所で聞かれるようになってきました。 たとえば中国都市部でしばしば耳にする「996」という働き方は、朝9時から夜9時まで働き、それを週6日続けるというもので、まるで終わりの見えな
もし、あなたの指の先に乗るほど小さなロボットが、自由自在に空を飛び回れるとしたらどう思いますか? しかも、そのロボットには電池もモーターもついていないのに、空中でピタリと止まったり、くるりと向きを変えたり、壁にぶつかってもすぐに立ち直ったりするのです。 この不思議なロボットを開発したのは、アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校(UCB)の研究者たちです。 彼らが作り上げたのは、翼の直径が9.4ミリ、重さはたったの21ミリグラムという「世界最小の無線飛行ロボット」です。 研究の詳細は、2025年3月28日付の科学誌『Science Advances』にも掲載されました。 Record-breaking tiny robot offloads electronics to fly by magnetism https://newatlas.com/robotics/worlds-smalle
鋼より強く、釘にしても折れない「超ウッド」が誕生新しく開発された「自己密化木材」がどれほど優れているのか、具体的な性能を見ていきましょう。 まず、引っ張り強度は496.1MPaに達しており、これは天然木材のおよそ9倍に相当し、アルミニウム合金と同程度の強度です。 曲げ強度は392.7MPa、衝撃靭性は75.2kJ/m²と、従来の木材の限界をはるかに超える性能を示しています。 均等に収縮 / Credit:Dafang Huang(Nanjing University)et al., Journal of Bioresources and Bioproducts(2025) とくに注目すべきは、木材がすべての面から内側に均一に収縮するため、元の木材の比率が維持されるという点です。 従来の方法では得られない、「全方向に対してバランスよく強度が高まる」という理想的な構造が実現できています。 まる
テクノロジーの進化が私たちの生活を一変させる中、プログラミングの世界にも新たな波が押し寄せています。 かつては膨大なコードをひとつひとつ手作業で書いていた時代がありましたが、今、AIが「会話形式」でコードを生成するという革新的な手法―バイブコーディング―が登場しました。 スタートアップから大手企業まで、限られたリソースで画期的なプロダクトを生み出すために、この新しいアプローチに注目が集まっています。 まるで直感的な会話を楽しむかのように、開発者がアイデアを言葉にすると、AIが即座にその実現を助ける仕組みは、私たちがこれまで信じてきた常識を覆そうとしているのです。 果たして、このバイブコーディングは、未来のソフトウェアエンジニアリングの常識となるのでしょうか?
熱や頭痛を感じたとき、ごく自然に手に取る鎮痛薬アセトアミノフェン。 実は、多くの国で最も一般的に使われるこの薬が私たちのリスク感覚を変え、いつもより大胆で危険な行動を引き起こすかもしれない——そんな驚きの研究結果が、アメリカのオハイオ州立大学(OSU)で行われた研究によって明らかになりました。 この研究では、3つの実験にわたり合計545名以上のボランティアが参加し、いずれの実験も1,000mg(Extra Strength相当)のアセトアミノフェンを1回投与して検証しています。 日常生活で頻繁に服用されるこの薬が、私たちの意思決定にどのような影響を与えているのでしょうか? 研究内容の詳細は『Social Cognitive and Affective Neuroscience』にて発表されました。
私たちの身の回りにある木材は、家具や家屋に使われる自然素材として、温かみがあり加工しやすく、環境にも優しいというメリットがあります。 しかしその一方で、強度や耐久性の面では金属やプラスチックに劣るという欠点があります。 ところが、中国の南京大学(Nanjing University)の研究チームがこの常識をくつがえす画期的な木材を開発しました。 この新しい木材は、なんとアルミニウム合金や鋼鉄よりも強くて軽いというのです。 しかも、これまでの強化木材に必要だった高温圧縮処理を一切行わずに高い強度を実現しており、人々の注目を集めています。 研究の詳細は、2025年3月12」日付の学術誌『Journal of Bioresources and Bioproducts』に掲載されました。 Self-densified super-strong wood: a sustainable alterna
アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)で行われた研究によって、1970年代から理論的に存在が予言されていた「ホフスタッターの蝶(量子蝶)」がついに直接確認されました。 これは、電子が磁場と周期的なポテンシャルの両方を感じることで、エネルギーが複雑に分裂し、フラクタルな“蝶の羽”のようなパターンを描く現象です。 従来は実験室レベルを超える強大な磁場が必要と考えられ、半世紀近く“幻の存在”とされてきました。 しかし今回、“ねじれた二層グラフェン”という特殊な材料を用いることで、わずか数テスラ程度の磁場でもこのフラクタル構造を捉えることに成功したのです。 現実に現れた“量子蝶”はいったいどんな新しい物理を見せてくれるのでしょうか? 研究内容の詳細は『Nature』にて発表されました。
計算する宇宙、そして生命計算する宇宙、そして生命 / 細胞骨格は、まるで建物の骨組みのようなもので、細胞の形を保ち、内部の器官を支える役割を果たしています。 細胞内にある微小管やアクチンフィラメント、インターメディエイトフィラメントなどの細かいタンパク質繊維が組み合わさり、細胞全体に強固なネットワークを形成しています。 これらの繊維は、細胞が力を加えたり、動いたり、分裂する際に重要な役割を担っており、まるで細胞が自分自身の構造を自在に変えるための内部の“足”や“支え”のような働きをしています。 また、細胞骨格は、情報の伝達や細胞内輸送にも関与しており、必要な分子や物質を細胞内の各所に効率よく運ぶ役割も果たしているのです。今回の研究ではこの細胞骨格のようなタンパク質繊維が超放射を行っている可能性が調べられました。/Credit:Canva近年、「あらゆる物理システムは、その振る舞いのすべてが
日本社会に埋め込まれた“引きこもり”の種Credit:canva日本の引きこもり問題の特異性を語るには、まず他国の状況と比較して考えていく必要があります。 欧米諸国でも、不登校や若者の社会的孤立、いわゆる「ニート(NEET)」と呼ばれる就学・就労していない若年層は存在します。 また韓国や中国にも、社会に出ることを避けて自宅にこもる若者が一定数いることが報告されています。 しかし、それらの多くは「一時的な状態」であり、数年以内に再び社会とつながるケースが大半です。しかも年齢層は若年に集中しており、40代以上で10年以上引きこもっているような例は極めて少数派なのです。 例えば、単純な引きこもりの数を比較した場合、国民に対する引きこもりの割合は 日本:約1.2% 韓国:約2.3% 香港:約1.9% イタリア:約1.2% と別段日本が特別高い値を示しているわけではないとされています。むしろ韓国や香
コウイカの神がかったカモフラージュが新たに発見されました。 このカモフラージュを行っていたのは、コウイカの一種「コブシメ(学名:Ascarosepion latimanus)」です。 英ブリストル大学(University of Bristol)の研究チームは、コブシメが狩りの接近段階で、まるで催眠術のように縞模様を動かすことで、獲物に「近づいていない」と勘違いさせていることを発見しました。 獲物からすれば「近づいていないと思ったら、実はもう目の前にいた」という恐怖の状況に陥ります。 研究の詳細は2025年3月26日付で科学誌『Science Advances』に掲載されました。 Cuttlefish ‘mesmerise’ their prey with a moving skin pattern, study finds https://www.bristol.ac.uk/news/2
量子もつれが覆せる“常識”の限界はあるのか?量子力学の「非常識さの限界」がみえてきた―――最小シナリオで見えた新たな境界 / Credit:Canva量子力学は、私たちの「常識」を大きく覆す不思議な理論です。 1930年代にアインシュタインやポドルスキー、ローゼンらが「量子力学は本当に完璧な理論なのだろうか?」と問いかけたことで、離れた粒子同士があたかも一体化したかのように振る舞う“量子もつれ”という現象が広く注目されました。 ただし、これが超光速で情報をやり取りしているわけではありませんが、実際に実験すると離れた場所の測定結果が驚くほど強い相関を示すため、多くの研究者がその原理を理解しようと奔走してきたのです。 ノーベル物理学賞「量子もつれ」をわかりやすく解説 この“不思議な相関”を検証するうえで、1960年代にジョン・ベルが提唱した「ベルの不等式」は画期的でした。 ベルの不等式が示すの
全自動コーヒーメーカーを買おうと通販サイトを除いたとき、「金属フィルター」を使っているタイプが便利そうだと思ったことはないでしょうか? コーヒーを淹れる際は紙フィルターを用いるのが一般的ですが、金属フィルタータイプでは、いちいち紙フィルターを用意する必要がなく、洗って何度も使えるため非常に経済的で楽な印象があります。 ところがこのタイプのコーヒーマシンには大きな落とし穴があるようです。 2025年3月、スウェーデンのウプサラ大学を中心とした研究チームは、金属フィルターを用い事が多い職場に置かれている全自動コーヒーマシンを調査し、利用者のコレステロール値を大幅に上昇させている可能性を示したのです。 一見便利でスマートな金属フィルターのコーヒーマシンですが、実はコーヒーの中に油分をたっぷり残ってしまっており、一杯で生クリームを60ml入れるのに近い状態にしているというのです。 この研究の詳細は
ARC Prize Foundationで行われた研究によって、新たなベンチマーク「ARC-AGI-2」の衝撃的な結果が明らかになりました。 これまで、人工知能(AI)はチェスや囲碁など高度な専門領域で人間のトッププレイヤーを凌駕し、「人間のように幅広い課題に柔軟に対処できる汎用人工知能(AGI)」の実現へと近づいていると期待されてきました。 しかし今回のARC-AGI-2では、多くの先端AIモデルが軒並み低スコアにとどまり、“全滅状態”に近い結末を迎えたのです。 このテストは、従来の「難問を解く」タイプとは正反対に、「人間なら比較的簡単に対処できる」日常的・直感的なタスクに注目しており、実際に人間パネル(複数の被験者)の平均スコアが約60%だったのに対し、AIは一桁台の正答率に終始するケースが相次ぎました。 さらにどれだけ多額の計算リソースを投入しても正答率が伸びない“逆転現象”も目立ち
高性能AIの“日常力”はゼロ?新テストが明かす意外な落とし穴高性能AIの“日常力”はゼロ?新テストが明かす意外な落とし穴 / Credit:Canvaこの実験では、さまざまなAIモデルに対して「ARC-AGI-2」の問題を解かせ、正答率と“タスクあたりのコスト”の両面から評価しています。 タスクには、見慣れたシンボル(記号)の意味づけを文脈によって切り替えたり、「同じパターンを別の視点から再構成しないと正解が出ない」という、少し工夫すれば理解できそうな問題が多く含まれました。 たとえばある問題では、記号が数学の演算記号としての意味を持つ場合もあれば、全く別の操作を示す場合もあり、どの文脈でどう解釈すべきかを瞬時に判断する必要があります。 また、別のテストでは、同じパターンの図形が、見る角度や配置の違いによって異なるルールに従うという問題が出題され、AIにはその背後にある複雑なルールや文脈の
プロトタキシテスの正体:植物か、菌類か、別次元か?4億年前に植物でも動物でも菌類でもない未知の多細胞系統がいた可能性があると判明 / この図は、共焦点レーザー顕微鏡(CLSM)やAiryscan技術を利用した高解像度画像と3D再構築結果を示しています。ここでは、プロトタキシテスの内部に存在する3種類の管状組織(細い管、太めの管、そして特有の厚みを持つ管)と、それらがどのように複雑なネットワークを形成しているかが明確に描かれています。また、メドゥラリースポットにおける管の連結パターンの詳細な解像が、従来の真菌の菌糸構造とは大きく異なることを示しています。/Credit:Corentin C. Loron et al . bioRxiv (2025)プロトタキシテスという化石が最初に学界で注目されたのは、約160年前の19世紀半ばでした。 そのころの研究者たちは、断片的な化石から見えてくる“巨
地球は巨大な発電機なのか?地球の自転から電気を取り出す仕組みを開発:なお使いすぎると? / Credit:Canva地球の磁場と自転から電気を取り出す――このアイデアは、実は19世紀の科学者ファラデーの時代から存在していました。 実は、その背景には「電気を通す物質が磁場の中を動くと、電子が移動させられて電圧や電流が生じる」という基本的な原理がかかわっています。 たとえば身近な例として、コイルと棒磁石を近づけたり離したりしていると電流が流れる――これは、そのコイルと磁石が相対的に動くことによって“導体が磁場を切る”状態が生まれ、コイルの中の電子が動かされるからです。 ここで磁場を生み出す物体(この場合は地球)と、電気を通す物質(もし地球上に固定されている装置)が完全にくっついて回転しているような状況を想像してください。 磁場と導体が同じ速度・同じ方向に動いている以上、相対的な“ずれ”がほとん
毎日何気なく食べているランチや晩ごはん。 それが30年後の健康を左右するかもしれません。 米ハーバード公衆衛生大学院(HSPH)の研究チームはこのほど、中年期の食生活に気を配ることで、慢性疾患がなく、認知機能、身体機能、精神的健康を高く保ったまま、健康的に年を取れる可能性が高くなることを発見しました。 特に大事な食生活のポイントは「植物由来の食品を増やす」「動物性食品を適度に摂る」「超加工食品を減らす」でした。 では具体的に何を食べるようにすればいいのでしょう? 研究の詳細は2025年3月24日付で医学雑誌『Nature Medicine』に掲載されています。
「生命の源が“ダイヤモンド製造マシン”に変身する日「生命の源が“ダイヤモンド製造マシン”に変身する日 / Credit:Canvaふだんの生活で見かける水は、ただの透明な液体であり、“生命の源”として穏やかなイメージを持たれています。 しかしもしその水を、地球の奥深い地下や海王星・天王星の内部にあるような、数万気圧・数千度という超高圧・高温の極限環境に放り込んだらどうなるでしょうか。 なんと水は一変して“超酸”という、とてつもなく攻撃的な性質を帯びる可能性があるのです。 ここではただの水が、炭化水素(たとえばメタン)にプロトン(H+)を次々と押しつけて結合を変化させ、最終的にダイヤモンドのような固体炭素を形づくるかもしれない――これが「ダイヤモンドの雨」という仮説です。 実は常温常圧の世界でも、「超酸」と呼ばれる非常に強力な酸を使うとメタン同士を結合できる現象が昔から知られていました。 た
古今東西が認める下腹部パワー:丹田、ハラ、そして“第2の脳”古今東西が認める下腹部パワー:丹田、ハラ、そして“第2の脳” / Credit:Canva便秘が続くと頭が働きにくい気がする──そんな感覚に思い当たる人は少なくないでしょう。 実は、古くから「腹の底から湧き上がる直感」や「腸は第2の脳」といった言い回しが各地に伝わり、東洋医学には「丹田」、日本文化には「ハラ」、インド哲学には「仙骨チャクラ」など、下腹部に特別な意義を与える概念が数多く存在します。 さらに近年の神経科学では、脳に負けず劣らず大量の神経細胞が“腸”に存在していることや、便秘と認知症・うつ状態の関連が示唆される研究も増えてきました。 こうした背景が、「腸と脳」の連動は予想以上に強いのではないかという新たな視点をもたらしています。 実際、脳だけでなく下腹部にも高いブドウ糖消費を示す領域が見つかっており、ある研究では、全身を
献血は輸血を必要とする患者の命を救う重要な行為ですが、実はドナー自身にも思わぬメリットがあるかもしれません。 英フランシス・クリック研究所(Francis Crick Institute)はこのほど、定期的に献血をする人の血液幹細胞に、特定の遺伝的変化が生じていることを発見しました。 この変化は白血病のような血液の病気とは違い、むしろ健康的な血液細胞の生産を促していたのです。 研究の詳細は2025年3月11日付で学術誌『Blood』に掲載されています。 Regularly Giving Blood Could Benefit Your Own Health, Too https://www.sciencealert.com/regularly-giving-blood-could-benefit-your-own-health-too Beneficial genetic changes
「嫉妬、強欲、憤怒」――こんな三つの言葉が並んだタイトルを目にすると、思わず「どんな内容なんだろう?」と気になりませんか。 実は、このように三つのキーワードをそろえた「トリパート型(3単語編成)のタイトル」を持つ学術論文は、引用数が高い傾向があることが、ドイツのマックスプランク協会(MPG)で行われた研究によって明らかになりました。 経済学分野では平均して3.5件、医学・生命科学分野ではなんと約32件も追加で引用されるというのです。 従来、論文の「質」が引用数を左右すると考えられてきましたが、どうやらタイトルの工夫も無視できないようです。 三つの関連する単語を並べることで、読み手の記憶に強く残り、結果として論文の注目度を高めている可能性が指摘されています。 今回の研究では、経済学と医学・生命科学を中心に膨大な論文データを分析したところ、トリパート型タイトルが安定して一定の割合(経済学で約9
民主主義とは、多数派の意見を尊重する一方で、少数派の権利も守り、権力をコントロールすることで成り立つ制度です。 ところが近年、世界各地で「民主主義の後退」が深刻な問題として取り沙汰されるようになりました。 軍事クーデターや露骨な権力奪取ではなく、選挙で選ばれたはずのリーダーが司法やメディアの独立を少しずつ損なうことで、気づかないうちに民主主義の柱が揺らいでしまう――この現象は、政治学では「民主主義の後退」と呼ばれています。 スイスのフリブール大学(UNIFR)で行われた研究によって「有権者が抱く民主主義観の違い」がどうして権威主義的なリーダーの台頭を許してしまうのかを解明しようとしています。 多くの人は「民主主義を支持する」と答えますが、その内容は実はさまざまです。 実際、多くの人が民主主義を支持すると答えていても、その内訳を細かく見れば「リベラル民主主義」の理念を重視する人もいれば、「多
AGIは規模拡大だけでは達成できないAI研究者の76%が「現代のモデルがAGIにつながるとは思えない」と回答 / Credit:Canva近年の人工知能は、画像を自動で生成したり、人間に近い精度で言語を理解・翻訳したりと、私たちの暮らしを大きく変えるほど進歩を遂げています。 特に「より多くのデータと大規模な計算資源さえあれば、人間相当かそれ以上の知能も獲得できる」と期待され、大型の言語モデルが注目を集めてきました。 この流れのなか、大手企業が巨額の資金を投入し、「規模拡大こそがすべて」という風潮が勢いを増しています。 しかし、これまでの研究を振り返ると、単に学習の規模を大きくするだけでは解決できない課題も多いことがわかってきました。 たとえば基本的な推論力や生活上の常識といった要素が、ただ拡大したモデルだけで身につくのかどうか、はっきりしないのです。 大学や研究所の専門家の中には、「いまの
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