織田信長の傍らに立つ“黒人サムライ”弥助――そのエキゾチックなヒーロー像は書籍やゲーム、Netflixアニメまで飛び火し、いまや世界中に浸透しています。 ところが、韓国の水原大学(UoS)で行われた研究がこの定説に待ったをかけました。 決定的根拠とみなされてきた江戸期写本〈尊経閣本〉にある「名前・扶持・脇差授与」といった“サムライ要素”は、後世の上書きである可能性が高いというのです。 一次資料に残る弥助の姿は、名も階級も不明の「黒坊主」だけ――それだけでした。 それなら、私たちが信じてきた“黒人武士”像はいったいどこで、なぜ生まれたのでしょうか。 研究内容の詳細は『Journal of International Education』にて発表されました。 Manuscript Discrepancies and Historical Ambiguities: A Textual Study