民主党代表選が告示された。21日に選ばれる新代表には「決められない政治」からの脱却に向けた指導力を求めたい。 民主党はこれまで党内融和を最優先し、主要政策を曖昧にしてきた。 一度決めた政策が、その後の党内の異論によって進まなかったことも少なくない。国会で既に成立した消費税増税について、いまさら反対を持ち出すなどは政権党としてあまりに無責任だ。 今回の代表選でも、党の再分裂を懸念する声が強い。だが、国益や国民の利益を守るために政権党として何をすべきかが問われていることを忘れてはならない。 野田佳彦首相に加えて、赤松広隆元農林水産相、原口一博元総務相、鹿野道彦前農水相が立候補したが、今回の代表選を、こうした党体質を転換する機会とすべきであろう。 そのためにも、各候補は非現実的なマニフェスト(政権公約)に固執してきた3年を反省するとともに、曖昧にしてきた政策に明確な結論を出す必要がある。 その代