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不破 フランスと休戦協定を結んだ1カ月後の1940年7月31日、ヒトラーはドイツ軍の首脳会議を開いて大転換を提起しました。イギリス本土作戦を捨てて対ソ戦を準備するという大転換です。 英国本土上陸作戦がうまくいかないということもあるが、『わが闘争』で力説していたように、ヒトラーの領土拡大のそもそもの目標は東欧、ロシアでした。 39~41年はよく戦争の第1期としてまとめられますが、この時期、ドイツとの同盟を一貫して対外政策の基調においていたのはスターリンだけで、ヒトラーの方は、40年7月31日を転換点にして、政治・軍事作戦のかじを対ソ戦準備の方向に根本から切り替えます。この政治史的な区別が従来、鮮明でなかった。これをはっきり区別することが決定的に大事だと思います。 スターリンを欺く「史上空前の謀略作戦」 山口 不破さんは今回、ヒトラーがソ連と戦争するために仕掛けた「史上空前の謀略作戦」を本格的
日本共産党の不破哲三・社会科学研究所所長の『スターリン秘史―巨悪の成立と展開』第3巻をめぐり、不破さん、石川康宏・神戸女学院大学教授、山口富男・社会科学研究所副所長の3人が語り合いました。今回のテーマは「大戦下の覇権主義」です。 ――第3巻(第11~15章)では、1939年9月1日のドイツのポーランド侵攻で始まった第2次世界大戦の最初の局面が大きな主題になっています。 スターリンの戦争規定の変転 コミンテルンの段階的誘導をはかる 山口 第11章では、39年8月の独ソ不可侵条約に直面して各国共産党が受けた衝撃や苦悩、ディミトロフ(書記長)らコミンテルンの混乱が描かれています。 不破さんは、第2次世界大戦の性格をどう見るかというコミンテルンの戦争規定の変転を重視し、コミンテルンのいわゆる「小テーゼ」(9月)から11月のディミトロフ論文「戦争と資本主義諸国の労働者階級」に至る経過を跡づけています
不破哲三・社会科学研究所長のパンフレット『マルクスと友達になろう 社会を変革する学び』ができました。5月24日に不破さんがおこなった青年向け講演・科学的社会主義セミナーを、整理、加筆してパンフにまとめたものです。 「資本主義はこのまま続くのか」「格差と貧困を何とかしたい」などのマルクスへの関心にこたえ、マルクスと友達になり、科学的社会主義を学ぶ絶好のテキストです。出典などをしめす注釈も充実し、マルクスの古典そのものの学習への意欲がわいてきます。 1冊300円。7月8日発売です。発行は民青同盟中央委員会で、全国の日本共産党事務所で取り扱います。マルクスや日本共産党に注目をよせる青年・学生・高校生に手渡したり、いっしょに読む会を開くなど、意欲的な活用計画が立てられています。 ご購入やお問い合わせは、お近くの日本共産党事務所まで。 【目次】 1、なぜ、今、マルクスか? 2、マルクスの理論は世界の
『週刊女性』(7月14日号)は「『戦争法案』とニッポンの行方」と題した10ページ特集を組み、そのなかで「与党・野党のキーマン直撃!」として、日本共産党の志位和夫委員長のインタビューを載せました。 志位氏は、戦後70年間、一人の外国人も自衛官も殺さずにきた日本は「憲法9条の存在と、海外での武力行使はできない、集団的自衛権は行使できないという、一貫した政府解釈がなされてきたことによるもの」と表明。戦争法案が成立したら「アメリカの無法な戦争に無条件で参戦していくことになる」と述べています。 志位氏は「中国や北朝鮮の問題でもいかに紛争を外交的に、平和的に解決するかという努力こそが大事」と強調。「多くの女性のみなさんにとって、自分の息子さん、恋人が戦地に行くかもしれないというのは大きな問題です」と語りました。 志位氏は、野党の共闘を追求するとともに、「いかに安倍政権が国会多数を持っていても、強行採決
まさにABCの対決でした。ABは安倍首相でCは日本共産党の志位和夫委員長。 政治とは言葉であり、言葉によるたたかいこそ論戦というにふさわしい。その言葉が人々の心をとらえたとき、政治を動かす大きな力を生み出すことになる――本書に記録された志位委員長の国会論戦を読み、その後の「戦争法案」反対運動の急速な盛り上がりを見て、そう思いました。 反響呼ぶ質疑 本書は四つの部分からなっています。5月20日の党首討論、5月26日の衆院本会議での代表質問と安倍首相の答弁、そして5月27、28日の衆院安保法制特別委員会での質疑です。 このうち党首討論では、ポツダム宣言について「私はまだ、その部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりません」という安倍首相の発言が大きな批判を浴びました。日本の戦争が「間違った戦争」だと認めたくなかったから、とっさに言い逃れようとして墓穴を掘ってしまったわけです。 そ
イラク戦争やアフガニスタン戦争から帰還した米兵は約280万人ともいわれます。退役軍人でつくる団体のアンケート調査によると、53%が心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患に苦しんでいます▼自殺を考えたことがある人は31%。自殺した帰還兵の知人がいる人は40%にも。米国では深刻な社会問題になっています▼そんな元兵士と家族らの姿を追ったノンフィクション『帰還兵はなぜ自殺するのか』(亜紀書房)が話題です。著者は、米紙ワシントン・ポスト記者を23年間つとめ、ピュリツァー賞の受賞経験を持つジャーナリストです▼描かれている一人ひとりの体験が壮絶です。ある帰還兵は帰国後、イラクで3歳くらいの少女を殺したことを何度も家族に告白。悪夢で目が覚めると、「そこらじゅうに子どもたちの姿が見える」と。結局、彼は自ら命を絶ちました。1歳の娘を残して▼イラク戦争は「イラクの大量破壊兵器保有」という大ウソで当時の
英国の出版大手ペンギンブックスが2月末に社会科学、小説、詩集などを網羅する全80巻の廉価版“名著選集”を出版したところ、3月末までの売り上げ第1位はマルクスとエンゲルスによる「共産党宣言」でした。英紙ガーディアンによると、発売から1週間で1700部以上が売れました。 今年は、ペンギンブックスが廉価版書籍(ペーパーバック)を出版し始めて80周年。これを記念して80巻の名著を1冊80ペンス(約140円)で販売しています。 「共産党宣言」のほかに、ダンテの「神曲(抜粋)」、トルストイの「人にはどれほどの土地がいるか」などが売り上げ上位に入りました。 英国を拠点に世界展開する小売大手テスコは先週、系列スーパーで食品や日用品と並べて“名著選集”の販売を開始しました。
同僚記者が話題の本を読んでいました。ピケティ著『21世紀の資本』です。700ページをこす分厚い経済書を抱えながら「つまみ読みだよ」▼普段ならば手を出すこともはばかれる専門書がいま飛ぶように売れています。本屋には特設コーナーがつくられ、入門書や解説本まで。世界で150万部のベストセラーとなり、日本でも驚異的な売れ行きをみせています▼なぜ、これほど注目されるのか。歴史的なデータをもとに、資本主義における富の分配と格差拡大を掘り下げた同書。そのテーマ自体が、不平等がひろがる現代社会に生きる人びとの関心と共感を呼んでいるのでしょう▼1%の富裕層の富が世界の富の半分近くを占めている。貧困と不正を根絶するための国際援助団体が先月公表した報告書で指摘しています。わずか80人の億万長者が保有する富はこの5年間で倍加、昨年は貧しい50%の人たちの富の総計を上回った、と▼先進国のなかでも日本は深刻です。「貧困
政権与党の自民党が在京キー局の選挙報道に注文を付けた問題で、みのもんたさん(タレント、司会者)が「各社それぞれのポリシーで報道するのは当然。なぜ政権党がいちいちクレームを付けるのか」と、ズバッと切り込みました。 10日夜、東京都内で開かれた自著『敗者の報道』(TAC出版)の刊行記者会見で語りました。同著は、次男の不祥事を機に報道・情報番組のキャスターを降板した経過から、沖縄の基地問題や原発事故の原因究明にこだわり続けていることを紹介。また「憲法9条を守れ」の思いなど、自身の「報道の原点」をつづっています。 会見では、「疑問に思ったことはどんどん聞く報道番組をやりたい」とキャスター復帰に意欲を見せました。また、いまの報道番組に「品があり過ぎる」と苦言を呈する一方、「政府筋から『こういう放送はしないでくれ』とクレームを付けるのはおかしい」と語気を強めました。 14日投票の総選挙にも触れ、アベノ
首位は「妖怪ウォッチ」攻略本―。情報会社が発表した今年のベストセラーを見ると、子どもに人気の本や、健康、啓発ものが上位に並んでいます▼3年連続でミリオンセラーは生まれず、関係者も「お寒い状況に歯止めがかからない」。出版市場も縮小傾向がつづき、書店の数も減る一方。この十数年の間に、8千店が閉じたという調査もあります▼少子化や若者の読書離れ、電子書籍の普及…。出版界を取り巻く現状はきびしい。しかし、そこに携わる人たちから新しい動きも表れています。国の文化の土台をつくる本を守り、正しく受け継いでいこうと▼今年5月。河出書房新社が「今、この国を考える―『嫌』でもなく、『呆』でもなく」と題する選書フェアを呼びかけ、すぐに100店舗をこえる書店から申し込みがありました。売れるからと「嫌中」「呆韓」をあおり、ヘイトスピーチが常態化し、「愛国」が氾濫する昨今。出版する側の責任として、ちがう視点を提示したい
韓国紙・東亜日報発行の月刊誌『新東亜』11月号が、「特別寄稿 志位和夫日本共産党委員長の直言 『強制募集は歴史的事実で、安倍は慰安婦が性奴隷だったことを認めるべき』」との見出しで、今年3月に志位氏が発表した見解「歴史の偽造は許されない―『河野談話』と日本軍『慰安婦』問題の真実」を要約して紹介しました。 またフランスの有力紙ルモンドが発行する月刊の外交専門紙ルモンド・ディプロマティーク韓国語版10月号は、志位委員長の紹介とともに日本共産党の「北東アジア平和協力構想」を要約して掲載しました。 韓国の有力な月刊メディアが相次いで日本共産党の見解や政策を紹介するのは、異例。両誌紙は、27日にソウルの高麗大学で行われる志位氏の講演会「北東アジア平和協力構想を語る」の告知もおこない、志位氏の著書『新たな躍進の時代をめざして』の韓国語版が発刊されたことも紹介しています。
雑誌の巻末では休刊のお知らせとして編集部からのメッセージと、連載が継続される作品の移籍先を掲載。「安西信行の鋼鉄日記」「酸いも甘いもシッタカ姐さん」「メリーさんと疾風堂コロラチュラ」「龍女生徒会っす!」「いとをかし」「ぼくとことりちゃん」「ヒジキのお仕事」「ヒナ書房へ行こう」「げぇ~むプレイ日記」「のぶながちゃん公記」「もしもしぐま」「ラジ娘のひみつ」は終了を迎えた。 記事初出時、終了する作品のリストに漏れがありました。訂正いたします。 安西信行「安西信行の鋼鉄日記」 まんがライフMOMO2015年1月号で新連載「安西信行の鋼鉄(漫)録」開始 勇人「うしろのご先祖さま」 まんがライフ2015年2月号にて再開 唐草ミチル「銀子の窓口」 まんがライフオリジナル12月号にて再開 森井ケンシロウ「さかな&ねこ」 まんがくらぶ、まんがライフ、まんがライフオリジナル、まんがライフMOMOにて再開 うず
日本共産党の志位和夫委員長の2冊目となる韓国語の著書『新たな躍進の時代をめざして』がこのほど、同国のMSDメディア社から出版されました。昨年春に刊行された『いま、日本共産党』(イマジン出版社刊)に続くものです。 新著は、2012年4月に新日本出版社から発売された同名の著作に収録された諸論考からの抜粋と、今年3月に志位氏が発表した日本軍「慰安婦」問題についての見解「歴史の偽造は許されない」、日本共産党が提唱する「北東アジア平和協力構想」を紹介した小論で構成されています。 日本共産党がどういう政党で、どんな日本をめざし、世界とアジアをどうとらえ働きかけようとしているのか、また、日韓両国・国民の真の友好をどう築き、北東アジアの平和と安定をどうつくろうと提案しているのか、よく分かる内容となっています。 志位委員長は新たに書き下ろした序文の中で、今の日本政治が「戦後最大の歴史的岐路に立っています」と
(写真)たくさんの人でにぎわった?前回の赤旗まつりの「大書籍市」=2010年11月、東京・「夢の島公園 第41回赤旗まつり(11月1~3日、東京都江東区・「夢の島公園」)の「大書籍市」。人文、社会科学、文学、実用書、児童書など6万冊を超える品ぞろえが自慢です。毎回、長い列ができる著者サイン会は、党幹部のほか35人以上の文化人も参加して今回も行います。 著者サイン会には、嵐圭史さん、安斎育郎さん、池田香代子さん、石川文洋さん、オダシゲさん、清川妙さん、窪島誠一郎さん、斎藤貴男さん、ジェームス三木さん、やくみつるさんら文化人が、35人以上参加します。 新刊を予定している志位和夫委員長、緒方靖夫副委員長、不破哲三社会科学研究所長らの党幹部もサイン会をします。また、話題の本『日本共産党カクサン部!』に登場する8人の国会議員(山下芳生、小池晃、紙智子、井上哲士、吉良よし子、倉林明子、辰巳孝太郎、仁比
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2014年4月4日、出版労連教科書対策部は、2013年度教科書検定結果についての見解を発表しました。 2014年4月4日 2013年度教科書検定結果についての見解 日本出版労働組合連合会 教科書対策部 本日、2013年度に実施された2015年度使用の小学校教科書および高等学校教科書の検定結果が一部公開された。以下は、この検定結果についてわれわれが入手しえたかぎりの情報に基づく見解である。そのため、小学校教科書に限定して述べる。 検定全体にわたる分析は近刊の『教科書レポート』2014年版で行う予定である。 1. 検定意見の概要 1)今回の検定は、現行教育基本法およびそれに基づいて改訂された学習指導要領のもとでの2度目の小学校教科書への検定である。各発行者ともこの条件のもとでの一定の「慣れ」もあり、全体としては細かな検定意見が多かったといえる。しかしながら、そのことは著者および発行者側
オーストラリア産牛肉の関税を段階的に半減されたら、国産牛肉は大打撃―。日豪経済連携協定(EPA)の大筋合意への怒りを現地リポートします。これを環太平洋連携協定(TPP)交渉の突破口にする動きも。田代洋一・大妻女子大学教授や青森・福島のJA中央会会長、主婦連合会会長、日本共産党の紙智子参院議員が抗議や批判の声を上げます。 「暮らしに役立つお得情報」の大特集です。カラーワイドで「お役立ちトク報」。テーマは「身体障害者手帳 利用の手引き」です。2面ではそれ以外の日曜版の「暮らしに役立つお得情報」企画を紹介しています。 作家の伊集院静氏が新刊の長編小説やマスコミ報道のあり方、集団的自衛権、安倍政権について語ります。 安倍政権がすすめる集団的自衛権の行使容認。ごまかし「限定行使」論について改憲論者の小林節慶応大名誉教授が厳しく批判。日本共産党の志位和夫委員長が記者会見で問題点を指摘しました。 日本共
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