総務省は25日、昨年10月に実施した2010年の国勢調査速報値に基づく衆院小選挙区別人口、参院選挙区別議員1人当たり人口を発表しました。その結果、議員1人当たりの人口の差を示す「1票の格差」は、衆院小選挙区で最大2・524倍、参院選挙区では5・126倍となり、それぞれ前回の05年国勢調査より拡大しました。 衆院300小選挙区で議員1人当たりの人口が最も多かったのは千葉4区の60万9081人、最も少なかったのは高知3区の24万1343人でした。05年調査で2・203倍だった両選挙区の最大格差がさらに拡大しました。また、最少人口選挙区との格差が2倍を超えた選挙区も、前回調査の48選挙区から、全体の3分の1近い97選挙区に増えました。 衆院小選挙区の区割りについては、衆院選挙区画定審議会設置法で、国勢調査の結果を踏まえ、最大格差を2倍未満とすることを基本としています。格差是正は急務ですが、二つ以