いわれる理念と現実が、どうも筋が通っていない感じがする裁判員制度ですが、やや皮肉な言い方をすれば、12月3日の朝日新聞朝刊の「check!裁判員時代」という企画記事は、そうした制度の実態を表している印象を持ちました。 「どうなの司法改革通信」№27でも取り上げましたが、2009年5月施行の裁判員制度の「3年後の見直し」まで半年を切ったことから、その見直しにスポットを当てたもので、ポイントとして既にいわれている対象事件の範囲、裁判員の守秘義務、死刑判決での全員一致などを挙げています。 ただ、薬物事犯を対象外にすべきか否かの議論に関係して、3月の東京地裁であった覚醒剤密輸事件後の記者会見で、裁判員の意見が割れた話を次のように紹介しています。 「『覚醒剤は普段、かかわりがない』として市民参加に疑問を投げかける意見が出た一方で、『密輸の罪の重さを知ることができた。「身近でない」との理由で対象から外
21日で施行2年となる裁判員裁判で、性犯罪や傷害致死事件などの量刑が、プロの裁判官のみによる裁判(裁判官裁判)に比べて重くなる傾向にあることが、最高裁が20日に公表した資料でわかった。 最高裁は、殺人や傷害致死など八つの罪を対象に、今年3月末までに判決があった裁判員裁判1629件と、法施行前に起訴された裁判官裁判(2008年4月〜今年3月)2749件の量刑を比較した。 その結果、傷害致死事件の量刑は、裁判官裁判(306件)では「懲役3年超〜5年以下」が40%と最も多かったが、裁判員裁判(165件)では「同5年超〜7年以下」が28%で最多だった。強姦(ごうかん)致傷事件や強盗致傷事件でも、最も多かった量刑が「同3年超〜5年以下」から、「同5年超〜7年以下」に移った。殺人事件でも、刑がやや重くなる傾向がみられた。
小豆島のダム問題をルポした『週刊朝日』の記事や後援会ニュースの原稿執筆などで書くのが遅れてしまったが、裁判員裁判と死刑の関係は2回目の死刑判決が「犯行時18歳少年」の事件となり、「日常的ニュース」になろうとしている。一方で、裁判員をつとめた人の記者会見は苦悩に満ちていて、「死刑か、無期か」という究極の選択が私たちが2年前に予期した通り、市民にとって生涯背負っていくような重いものであることも伝わってくる。 11月25日、早稲田大学で死刑をめぐるシンポジウムが行なわれた。イギリス大使館とオランダ大使館、そしてEUIJ早稲田の共催だったが、『死刑制度・世界から見た日本』というセミナーには、イギリスの死刑問題の大家であるロジャー・フッド教授を招いて、ディスペナルティプロジェクトの弁護士や、オランダのアムネスティインターナショナルの元代表などが参加して。私は、死刑廃止議員連盟で事務局長をしてきた関係
Have you ever heard the saying that “thoughts travel faster than the speed of light?” It’s a fascinating concept that raises questions about the capabilities of the human brain and the nature of consciousness. In this article, we’ll explore the science behind this claim and whether it holds any truth. What is the Speed of
池田被告の判決公判が開かれた横浜地裁101号法廷=横浜市中区、代表撮影裁判員らが法壇から見つめるなか、判決の言い渡しを受ける池田被告(右下)=横浜地裁 絵と構成・小柳景義 東京・歌舞伎町のマージャン店経営者ら2人を殺害したなどとして、殺人や強盗殺人などの罪に問われた池田容之(ひろゆき)被告(32)の裁判員裁判で、横浜地裁(朝山芳史裁判長)は16日、求刑通り死刑を言い渡した。裁判員制度での死刑判決は初めて。 弁護側は起訴内容を争わず、強盗殺人罪の法定刑である死刑と無期懲役のどちらを選択するかが争われた。 検察側は公判で、被告が命ごいする被害者を電動ノコギリで切りつけるなどして殺害した犯行の残虐さを強調。麻薬密輸組織の上役で、被害者とマージャン店経営をめぐるトラブルを抱えた近藤剛郎(たけろう)容疑者(26)=海外逃亡中=が殺害を依頼し、「自己の力を誇示して麻薬密売の利権を得るために殺害の
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裁判員の選任手続きで、検察、弁護側が理由を示さずに特定の候補者の選任を拒否する「忌避」が頻繁に行われている。 裁判員は無作為で選ばれるのが原則だが、裁判員裁判が始まった8月から3か月間で、忌避された候補者は229人に上った。 被告側が、裁判を有利に進めるために忌避をした結果、候補者の半数が除外されたケースもあり、「国民の幅広い層の意見を反映させる裁判員制度の趣旨に反する」との声も上がっている。 裁判員候補者の忌避は、検察側と弁護側が特定の候補者を裁判員に選ばないよう求める制度。理由を明らかにする必要はなく、補充裁判員の数に応じ、それぞれ最大7人(弁護側は1被告につき)まで認められる。 奈良地裁で11月20日に行われた選任手続きでは、辞退が許可された人などを除く候補者36人のうち21人が除外される事態となった。 集団強姦(ごうかん)致傷罪などに問われた20代の4被告側はそれぞれ3〜6人の計1
性犯罪を審理する仙台地裁(川本清巌裁判長)の裁判員裁判で、被告の男に「あなたはむかつくんです」と強い口調で発言した50代の男性裁判員経験者が20日、判決公判後に記者会見に応じ、「感情的になった部分があった。でも裁判長の制止が平常心に戻るきっかけになった。人を憎まず、罪を憎むということですね」と語った。 審理対象になっているのは、女子高生=当時(15)=に対する強姦(ごうかん)致傷罪に問われた宮城県大崎市の無職、結城一彦被告(39)。 男性は19日の被告人質問で、結城被告に「裁判が面倒くさいと思わないか」「二度と繰り返さない気持ちはどれくらいか」などと繰り返し質問。答えに窮する被告に「『反省します』とか当たり前の答えしか返ってこない」と強い口調で話し、「あなたはむかつくんです」と発言。川本裁判長に「そのへんで」と制止された。 判決公判後の記者会見では、男性の発言に質問が集中。感情的になった理
仙台地裁で19日に行われた強姦(ごうかん)致傷事件の裁判員裁判で、質問に答えない被告に男性裁判員が「むかつくんですよね」と声を荒らげ、裁判長に制止された。 10歳代の女性に対する強姦致傷罪に問われた宮城県大崎市、運転手結城一彦被告(39)の第2回公判。 午前中の被告人質問で、男性裁判員が「この裁判は面倒くさいと感じますか」と尋ね、被告は「自分がやったことなので仕方ありません」と答えた。さらに「捕まって運がなかったと思いませんでしたか」「思いません」などのやりとりがあった。 男性裁判員はさらに「検事の質問に当たり前の答えしか返ってこない」「反省するのが一番じゃないですか」などとたたみかけ、被告が無言のままでいると、「むかつくんですよね。昨日から聞いていて」と、大声を出した。 川本清巌裁判長は「そのへんで」と制止し、裁判官からの質問に移った。
大津地裁で26〜29日に開かれた滋賀県初の裁判員裁判で、裁判員に選ばれた大津市内の男性(65)が、同地裁で11月にある2例目と3例目の裁判でも選任手続きの呼び出し状を受け取っていた。男性は「めったにないものが三つも届き、宝くじでも買わないと」と驚いている。 地裁によると、約3600人の候補者名簿から、事件ごとに90人程度をパソコンの抽選で選び、呼び出し状を送る。3回続けて選ばれるのは、単純計算すると6万4千人に1人の確率。地裁職員は「まったくの偶然だ」としている。 制度上、裁判初日の選任手続きではずれたり裁判員を一度務めたりした人は候補者名簿から外され、同じ年に再び裁判員になることはない。呼び出し状は各裁判の選任手続きの6週間前までに発送する決まりで、男性が裁判員に選ばれた26日には、すでに2、3通目が発送されていたという。呼び出し状は「取り消し」の手続きがとられた。
青森出身の出稼ぎ労働者が解雇された腹いせに寮に放火−。最高裁が制作した裁判員裁判の広報用映画をめぐり、被告の出身地とされた地元から「不名誉」と残念がる声が出ている。 映画は「裁判員 選ばれ、そして見えてきたもの」。主人公が参加する裁判員裁判の被告は「表津軽郡」という架空の土地だが青森県出身の設定で、なまりのある言葉で話す。弘前大人文学部の裁判法の授業で映画を見た学生が「津軽弁をばかにしている」と感想を寄せた。飯孝行准教授は「予断を与えないことが重要な裁判員裁判の映画なのに、出稼ぎ労働者を犯罪予備軍のパターンの一つにしている」と指摘した。 最高裁は「県民の心情を害するような表現があったとすれば申し訳ない」とする一方で「一つの映画として見ていただき、裁判員裁判の理解を深めてもらえればありがたい」としている。
初の裁判員裁判での判決を受け、市民団体「裁判員制度はいらない!大運動」は7日、東京都内で記者会見し、第1号事件の審理について、「市民参加という名の刑事裁判ショーだった」と批判した。 初公判を傍聴したという交通ジャーナリスト今井亮一氏は「検察官と弁護人のプレゼンテーション合戦だった。これが裁判なのか」と話した。 ジャーナリストの斎藤貴男氏は「予想通りの展開だ。真相究明という裁判の意味が失われている」と批判。「市民参加に意味があるとすれば、チェック機能だが、全く果たされていなかった」とした。 【関連ニュース】 ・ 【特集】裁判員制度 ・ 〔用語解説〕「裁判員の選任手続き」 ・ 〔用語解説〕「裁判員制度」 ・ 検察「満足できる」=弁護側は控訴検討 ・ 「レベル高い」「市民感覚反映」=傍聴の法曹関係者ら
東京地裁で開かれている初の「裁判員裁判」に、裁判員として外国人がまぎれ込んでいたことがわかった。4日午後、粛々と進んでいた審理の最中に 「証人に質問する」 という空気読めてない行為に走ったため日本人でないことが判明したもので、法廷は一時騒然とした。この外国人はすでに拘束され取り調べを受けているが、本人はふてぶてしく「自分は日本人だ」と主張し容疑を否認しているという。 今回の裁判員裁判は3日から開かれており、初日は裁判員が誰も質問しないという日本的様式美でつつがなく審理がおこなわれ、関係者一同「“和”を守ったよい裁判だった」と胸をなでおろしていた。しかしきょう午後の審理では、被害者親族が証人として出廷・尋問に応じるさなか、会社員ふうの女裁判員が突如 「あのー、質問があるんですけどー」 と発言するという暴挙に出た。明らかに日本人とは思えない行為に法廷は騒然となり悲鳴をあげる傍聴人も出たが、駆け
来年5月に始まる裁判員制度で、最高裁は19日、候補者に辞退希望などを尋ねた調査票に対し、15日の期限までに約10万9000通の回答が返送されてきたと発表した。期限後にも届いており、約29万5000人の候補者のうち、約40%が回答してきたことになる。 調査票は、自衛官や警察官など裁判員になれない場合▽70歳以上や学生で1年を通じて辞退できる場合▽裁判員になることが難しい特定の月がある場合-などを尋ねるもの。当てはまらない場合は回答する必要がないため、返送した候補者の多くが、何らかの事情を申し立てたとみられる。 また、転居先不明などで最高裁に戻ってきたものも約2700通あった。なかには「受け取り拒否」と書かれたものもあったという。 来年5月以降、個別の事件についての裁判員候補者に裁判所から呼出状が届けられるが、この段階でも辞退を申し立てることができる。今回の回答で辞退が認められた場合には対象か
このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。
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