大関日馬富士が2場所連続優勝を果たし、横綱昇進を確実にしたことで、東西の最高位をモンゴル勢が占めることになる。貴乃花が平成15年に引退して以降、番付から消えたままの日本人横綱。“和製力士”が綱を締める日は、いつになるだろうか-。 日馬富士の昇進により、横綱は4代続けて外国出身力士となった。日本人の横綱誕生は、3代目若乃花が昇進した14年前の夏場所後までさかのぼらなければならない。 日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会の内規は、横綱推挙の基準を「2場所連続優勝か、これに準ずる成績」としているが、そもそも優勝自体が難しいのが現状である。日本人が賜杯を抱いたのは18年初場所の大関栃東が最後。以来、39場所連続で日本出身力士は優勝から遠ざかっている。今場所も日本人大関は、稀勢の里が10勝5敗に終わり、琴奨菊は左膝の負傷で途中休場。今後、横綱が2人揃えば、一人横綱時代より大関の連続優勝のハード