福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場の県内候補地3カ所の一つに宮城県大和町吉田の下原地区が選ばれたことをめぐり、同町まほろばホールで19日、町民約1100人が初の大規模集会を開き、建設の断固反対を訴えた。 集会はあさひな農協(大和町)など地元9団体が企画した。発起人代表の大崎勝治くろかわ商工会(大和町)会長は「安心して暮らせる郷土を守るため、心を一つにしよう」と呼び掛けた。 町区長会は20歳以上の町民1万1402人分の署名簿を浅野元・町長らに提出。同町の有権者の半数超に当たり、浅野町長は「町民の思いをあらためて国と県に伝え、精いっぱい反対活動を展開していく」と語った。 建設に反対する町内17団体のうち5団体の代表者がそれぞれ「基幹産業の農業が風評被害を受ける」「候補地は陸上自衛隊王城寺原演習場に近く危険」などと語り、参加者全員で「建設に断固反対」とシュプレヒコールを上げた