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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (18)

  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「レトリックのすすめ」でマスターしたい12の文彩

    文章うまくなりたいくせに、ロクな努力をしていない。 文章読や入門、「○○の書き方」サイトを漁っては自己満足に淫する。量は質に転化するとはいうものの、駄文はいくら書いても駄文。カラまわりする向上心のギアをローに入れ、テクニカルな部分―― すなわち、「レトリック」に注力してみよう。 「レトリック」といえば、美辞麗句とか口先三寸とか、たしかに評判はよくない。「それはレトリックにすぎない」なんて、内容ゼロを非難する決り文句だし。 それでも、上手くなりたい。いままでの「書き方」だけでなく、違った彩りや味付けを目指したい。技巧が鼻につくかも恐れもあるけれど、さじ加減を考えて磨きたいもの。ネタ(選書)も大事だが、そのネタを引き立たせるのは技術だ。精進にちょうどいいを読んだので、(わたしの勉強がてら)ご紹介~ ■ 文章の目的 著者によると、文章の目的は「人を説得するために書くもの/書かれたもの」だと

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「レトリックのすすめ」でマスターしたい12の文彩
  • いい仕事、してますか? 「自分の仕事をつくる」

    「自分の仕事」をする人に、たくさん出会える一冊。 すべての「仕事をする人」にオススメ。 いい仕事をする人は、「働きかた」からして違うはずなのだが、まさにその通りだと確信できる。やり方が違うから結果が違う。いい仕事をする人のセンスは、まず最初に、「働きかた」を形作ることに投入されている。 ―― これが書の結論。デザイナー、サーフボード・シェイパー、パン職人… 「いい仕事・自分の仕事」をする人の顔はどこか似通っている。 「いい仕事とは?」「自分の仕事って何?」と思わず考え込んでしまう。著者は、いわゆる大企業でのサラリーマン・デザイナーだけでなく、フリーでデザインプロジェクトの企画・制作も経験している。「働き方研究家」を称しており、さまざまな人のインタビューや試行錯誤により、「自分の仕事」へのいくつかの答えにたどりついている。 働き方を訪ねてまわっているうちに、働き手たちが、例外なくある一点で

    いい仕事、してますか? 「自分の仕事をつくる」
    walkinglint
    walkinglint 2008/02/29
    > いい仕事をする人のセンスは、まず最初に、「働きかた」を形作ることに投入されている。
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: この本がスゴい2007

    今年「も」沢山のスゴと会えたのは、すべてあなたのおかげ。 ありがとうございます、大感謝しています。 たとえば、「このよかった」とblogに書く すると、「ソレが良いなら、じゃぁ○○なんて、どう?」と教えてくれる じゃぁ、○○を読む なんと、す、スゲぇッ(絶叫) いそいで、「○○はスゴ」とblogに書く ふたたび、「ソレが良いなら△△どうよ?」 このフィードバックループのおかげで、普段は読まないエリアまで手が伸びる伸びる。 もちろん嗜好の違いによる「ズレ」はあれど、それは単に「面白がって読めなかった」にすぎない。むしろ、そいつを味わうためのキャパ不足を痛感しただけでもめっけもの。そのを面白がって読むことはスキルの一つ。 気の毒なことに、「トシとると面白いがなくなる」とグチるオッサンがいる。知見の狭さや思考の固さよりも、無自覚な様子が傍目に痛い。ああはなりたくないものだ。「ボクの範囲

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: この本がスゴい2007
  • 数式なしでわかった気になれる「ゲーデルの哲学」

    岩波文庫で撃沈したが、書から攻めたらすんなり入れた。数式を使わずアナロジーを用いることで、不完全性定理のイメージを上手く伝えている。同時にゲーデルの生涯を追いながら、不完全性定理の哲学的帰結までたどっている。 哲学的帰結は以下のとおり。 全数学を論理学に還元することは不可能である 全数学を公理化することも不可能である この完全な理解にはほど遠いものの、感覚的に分かった。おかげで、あれほど確固なものだった「数学」が、実は「信念」を積み重ねた楼閣に見えてしようがない。わたしは、「数」を信じるように、不完全性定理を信じる。 ■01 受験数学の呪い 「要するにどういうことか」は、理解をすッ飛ばして記憶した。数学は暗記科目――受験数学の呪いは骨の髄まで浸透している。公理と定理を暗記して、adaption パターンを習得するのが「数学」だと思い込んでいた。 そこには、自ら定理を導出する喜びや、新たな

    数式なしでわかった気になれる「ゲーデルの哲学」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ラノベの元祖は川端康成「夕映え少女」

    ライトノベルの最初の一冊は? 世間を席巻する前からジャンルとして確立されており、ヤングアダルトとか、ジュブナイルとして、いわゆる「児童書」とは区別されていた。朝日ソノラマ文庫や早川JA文庫が入口だった人もいるはず。 ややもするとラノベの定義まで遡及するかもしれないので、ここではコバルト文庫の最初の一冊として川端康成「夕映え少女」を読む。思春期の少女の微妙な心理から、成熟した女性のひたむきな想いを、7つの短篇におさめている。百合やら超能力者が普通に出てくる、立派なラノベですな。右端の書影は新風舎の新装版。コバルト版は少女処女してる。 白眉は「むすめごころ」、物よりも乙女心を理解していたのかしらんと言いたくなるぐらい、もどかしさとせつなさを上手く描いている。女学校の寄宿舎での語らいを思い出して。 でも、いっしょに腰をかけて、さてなにをしようというのだろう。私はただ幸福なだけだ。涙ぐんでなにか

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ラノベの元祖は川端康成「夕映え少女」
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    walkinglint 2007/09/05
    > 告られた女の子のセリフに、せつなさ・みだれうちになる。
  • SUGEEEEEEEEEEE!!!「ゴーレム<sup>100</sup>」は超スゴ本

    超スゴ。読みながらのたうちまわった。よじれたのは脳と腹。もだえたのは尻と口。 この、みょうちきりんな体験は、ええと、ジョイスやバロウズ、ギブスンや尾崎翠やツツイヤスタカと比較したくなるけれど、そういう 無★粋★な★こ★と はしない。お高くとまりやがって批評する奴ぁ漬物石くくりつけて日海に沈めちまえ。 読者は考えること禁止な。ひたすら没入・挿入・チン入を強要させられる。身もココロもヘトヘトにさせられる。とファックする感覚。うん、書の紹介に「実験小説」とあるが、実験台にされているのは読者だな(断言)。 ストーリーなんてページをめくらせるための方便。べられるように読まされる。typoではない。が襲いかかってきて、べられる感覚。冷静に読ませてくれない。下品、汚猥、造語、駄洒落、鏡言葉(Ind'dni)、Double Meaning、アメコミ、抽象画像?崩壊した言語感覚のタレ流しなら、

    SUGEEEEEEEEEEE!!!「ゴーレム<sup>100</sup>」は超スゴ本
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    walkinglint 2007/07/20
    ベスターだよね サンリオで出てたっけどうだろう...
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 【18禁】スゴ本+劇薬小説「城の中のイギリス人」

    久しぶりに趣味全開で書く、お子さま厳禁。ポルノは読んできたつもりだが、これこそ、最高の、ポルノグラフィ(断言)。 「できるだけ残酷で、破廉恥で、エロティックな物語を書きたい」というのが作者の意図なんだが、見事に成功している。インパク度はメガストア級か、同人レベル。マンガなら氏賀Y太かね。 例えば、生きのいいタコがうじゃうじゃ蠢く水槽に少女(13歳処女)を投げ込んで、体中に貼り付かせる。タコとスミまみれの彼女(顔にもタコべったり)を犯す→鮮血とスミと白い肌のコントラスト。その後、ブルドックに獣姦。犬のペニスは根元が膨張するので、ムリに抜くと穴が裂けるんだが、ちゃんと再現してる。ぜんぶ終わったらカニの餌。 あるいは、氷でできたペニス(長さ39cm、亀頭周囲25cm)を肛門にねじ込む。この描写がイイ、感動的ですらある。暖かい臭いを感じた素晴らしいシーン。 肛門と割れ目の窪みに油をそそいでから、

  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「最近の若者は本を読まない」本当の理由

    最近の若者は、を読まない。ネットやケータイに毒されており、まともな文章を読む能力に劣るのが、イマドキの若者だそうな。そのため、文を書く能力も、相手の話を理解する能力も、ひいてはコミュニケーションそのものが著しく劣っている。このままでは日が亡ぶ ―― って、ホント? しかもこの説、かなり昔からもてはやされている。「最近の若者は…」といいだすオヤヂ連中が「最近の若者」だったころも、この言説はマスゴミ紙面の埋め草となっていた。 昔から語り継がれるこの命題について、調べてみた。 結論からいうと真逆で、最近の若者ほどを読んでる。これは二重の意味でYESといえる。つまり、昔に比べて今の方がは読まれている。さらに、オヤジ連中よりもむしろ、若者世代の方がを読んでいる。 その根拠は、読書世論調査。毎日新聞社が1947年から行っている調査で、全国の16歳以上の男女を対象とした「読書世論調査」と、小・

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「最近の若者は本を読まない」本当の理由
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    walkinglint 2007/06/28
    > なんのことはない、本をいちばん読んでくれている世代の危機感を煽っては売りつけるというマッチポンプにすぎない。新聞コラムが先鞭をつけるのは最たる例。若年層の読書離れというウソイメージを振りまいては、
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 困った現場に効く「プロジェクトマネジメント現場マニュアル」

    プロマネは沢山あるが、こいつは具体的。プロジェクトのその場その場で発生する問題とその解決策がよく分かる。「こんなときどうする?」形式なので、自分なりの対策を考えて→次のページで"答え合わせ"をするといった読み方もできる。カユいところに手が届く仕掛け。 例えば… 問題がいつまでたってもなくならない。進捗報告はペンディングの山。どうやって片付ける? テストが甘い。行き当たりばったりで、テスト自体のモレヌケによりつぶすべきバグが後になって湧く。なんとかするには、何をどうすればいい? アバウトな品質要求「使いやすい画面にしろ」といわれたとき、何をどうすれば「使いやすい画面」になっているといえるのか? 進捗管理が甘い。「90パーセントです」が1ヶ月続く。あるいは、進捗会議の場が、「なぜ遅れているのか」の言い訳の場になっている。どうする? 答え 問題を管理する。責任者、期限、優先度を決め、進捗を監視

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 困った現場に効く「プロジェクトマネジメント現場マニュアル」
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    walkinglint 2007/06/27
    > 「しっかり管理しましょう」といった教科書的なことは書いていない。「ちゃんと」「しっかり」できねぇから苦労してんじゃぁねぇか!というPMの叫びに答えるかのように、「何を」「どうする」か淡々と書いてある。
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 自分の声を最適化する「言葉と声の磨き方」

    ふだんの自分の声が嫌いだ。録音した自分の声を聞くと、思ってたよりも、か細くて甲高い。興奮すると上ずった話し方になって、弱弱しい語尾になる。けれども、酒が入ってリラックスしているとき、驚くほど「通る声」になる。野太いが、こもっていない低音で会話ができる。しゃべってるうちに自信満々になる。 なぜだろうか? どうすれば、あの「声」でしゃべれるのだろうか? 景気づけに酒ひっかけて出社すればいいか、なんてアホなこと考えたこともあったが、「言葉と声の磨き方」でその秘密が分かった。アルコールが大切なのではなく、酒飲んだときのわたしの「状態」がキーだったんだ。上半身(特に両腕)をリラックスさせ、顔の前(鼻の頭)を意識して、のどを開けて腹から発声しているのが秘訣なんだって。つまり、飲み屋で話をするとき、期せずして丁度いい「状態」になってたワケ。 では、その理想的な「声」を、どうしたら(酒なしで)身につけるこ

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 自分の声を最適化する「言葉と声の磨き方」
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    walkinglint 2007/05/22
    > 「魅力的な声」をマネするのではなく、自分の声を魅力的にする。意識してやれば、わりと簡単に出せる。あとは練習練習。
  • 人生を完全にダメにするために、あなたがすべき11のこと

    気分は負け犬、常に被害者を名のるのがトレンドらしい。あるいは、人生のだいなし感覚を味わいながら恨み辛みをつらねることにヨロコビを見出す。そういう半端な失敗者は、書の徹底したダメイズムにガツンと犯られる。 お題の通り、著者は「人生を完全にダメにする」方法を追求する。中途半端ではダメなんだ、徹底して台無しにするやり方を会得し、最後までやり遂げる←驚いたことに、これもダメなんだという。つまり、負の完全性を成し遂げている点において、「成功者」となっているから。 この恐るべき自家撞着を回避するために、完全にダメになった人生を定義する。当の意味でダメな人生とは、陳腐なものであるべきで、その「失敗ぶり」を人に吹聴したりはできないものだという。 つまり、惨めな人生を美徳だの英知だの足るを知るだのといった言葉で飾ることもダメ、そして、自分の人生を破壊した何かへの復讐や、ダメ自慢ができるような代物なら、そ

    人生を完全にダメにするために、あなたがすべき11のこと
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    walkinglint 2007/03/23
    あー これは だめ だ > 本当の意味でダメな人生とは、陳腐なものであるべきで、その「失敗ぶり」を人に吹聴したりはできないものだという。
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 日本のプログラマは、世界一優秀である

    じゃ、なぜ優秀なプログラマがいる日のソフトウェアビジネスがパッとしないの? 答:それは品質重視の工場型モデルを(相も変わらず)採用しているからにほかならない。「良いものを作れば売れる」主義を信奉するあまり、ビジネスの質から離れてしまっているから。 例えば、欧州企業にとってソフトウェアは「科学」として扱われる。コンピュータサイエンスとしての「ソフトウェア・ビジネス」であるがゆえに、形式的手法やオブジェクト指向分析・設計手法が重視される。また、米国企業にとってソフトウェアは「ビジネス」そのものとして扱われる。会社をつくって「まぁまぁ良質」の製品を作り、業界標準を打ち立て、その過程で大儲けしようとたくらむ。 しかし、日企業にとってソフトウェアとは「工場出荷製品」そのもの。文字通り「ソフトウェア・ファクトリー」を目指している。標準化された設計開発工程に則り、仕様からほとんどブレない製品を粛々

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 日本のプログラマは、世界一優秀である
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    walkinglint 2007/03/15
    なるほどね... > 出典:Michael A. Cusumano and Chris Kemerer,"A Quantitative Analysis of U.S. and Japanese Practice and Performance in Software Development" Management Science 36, no.11 Novenber 1990
  • 「モテるコンサルティング戦略」は強力なケーススタディ

    第1問目をアレンジ、正解はどれ? Q:アキバ系の君がモテたいと思った。最初に何をするべきか? 男は内面が大切。読書や習い事で人間性を深めたり礼儀作法を身につける まず外見から。メンズエステに通ったり、髪型・ファッションから脱アキバを図る 女は数打ちゃ当たる。ネット&リアルの出会い系に登録しまくり、実践で男を磨け 答えはもちろん2.で、外見がむさくるしいと、何をどうしてもダメ。顔や体型が全て、と言っているのではない(そんなものは服やエステでいくらでも"加工"できる)。重要なのは、最低限クリアすべき条件を満たしていない場合、他のどんなに優れた資質を持っていても、見向きもされないということ。これを、どんな経営学の教科書にも載っている、ハーズバーグの動機付け(衛生理論)とからめて説明しているところが面白い。 とりあえず↑に正解したなら、読む必要はないだろう。不正解だったり、解説にナットクできない方

    「モテるコンサルティング戦略」は強力なケーススタディ
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    walkinglint 2007/02/27
    > 重要なのは、最低限クリアすべき条件を満たしていない場合、他のどんなに優れた資質を持っていても、見向きもされないということ
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: テレビやゲームは頭を良くする

    「今の若者がバカばかりなのは、テレビゲームばかりやっているからだ」「ケータイが語彙を貧弱にし、日語を壊す」といった論は、飽きた。喰いつきやすく、燃えやすいが、二項対立水掛け論は見えてるから。ウチダ先生あたりが新書で小金を稼ぐのにちょうどいいネタ。 それが、同じネタでユニークなが出ている。これまでと真逆なところが良い。 テレビゲームは頭を良くするそうな。最近の翔んだ識者がふりまわす「ゲーム脳」「ネット漬け」に真っ向から反論するのみならず、攻め込んでいるところが痛快ナリ。どこのコミュニティにも必ず一人はいるアマノジャ君の戯言かと思いきや、家庭用ゲームテレビドラマ、ネットコミュニティを例に挙げ、えらく説得力ある論を展開する。 骨子はこれ↓ 昔と比較すると、ゲームテレビドラマは複雑化している。楽しむためには、一定の知的水準を要求するようになっている そうした複雑化するゲームテレビドラ

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: テレビやゲームは頭を良くする
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    walkinglint 2007/02/20
    > 「ゲームはキレやすい子どもをつくる」というが、UOやってみそ。スキル上げにどれだけ地道な作業を要するか…。...やった人なら分るはず、イマドキのゲームは、根気がない奴にはできない仕様になっている。
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 【どくいり】骨餓身峠死人葛【きけん】

    (このエントリにはエログロな描写がありますよ。それから、下品ですよ) 久しぶりに猛毒にあたった!「これはひどい」と「これはすごい」の両方の賛辞を贈る。それから、この短編のせいで女陰を直視できなくなった。この強迫観念は、既視感覚を伴いながらトラウマ化しつつある。おそろしい、おそろしい。 お題は「ほねがみとうげほとけかずら」と読む。屍体に寄生して養分を吸い取る葛(かずら)の話だ。わずか30分で読めてしまう短い小説にもかかわらず、これは、一生涯忘れることができない。忘れたい、記憶から消し去りたい ―― めずらしく読んだことを激しく後悔する毒書になった。 なまぐさい臭いが漂ってくる。文体と描写と(脳にうかぶ)ビジュアル映像が濃密に絡み合っていて、呼吸を忘れて読みふける。血しぶくシーンや、兄妹の近親相姦だけがなまぐさいのではない。男を求めて濡れて白くひかっている女陰の臭いがハッキリと嗅ぎ取れるんだ。

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    walkinglint 2006/11/29
    読んではいけない 本 のリスト > 劇薬小説ランキングに変動あり。
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 劇薬小説【まとめ】

    はてな「読後感サイアクの小説を教えてください」で教えていただいたものを、読んできた。質問[ここ]からピックアップしている。過去のエントリ「劇薬小説を探せ!」を元ネタにして、これまで読んできた劇薬小説をまとめてみる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 劇薬小説とは 読了して後味の悪い思いをした小説を指す。読んだことを激しく後悔するような、いやあぁぁぁな気分にさせてくれる。下らなくて情けなくなる「壁投げ」ではない。また、マンガを含めると莫大になるので、対象外とする(ちなみに劇薬マンガNo.1は日野日出志「地獄の子守唄」)。 エロだったりグロかったり、救いがなかったり 大の大人なのに怖くて夜に読めなかったり 読了してヘコんだり、生きる気力が奪われたり 生理的にクるものに、おもわずマジ嘔吐したり その後、人生のトラウマと化したり 小説はしょせん絵空事。リアルで

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    walkinglint 2006/11/22
    あ... もうあったのか... > 国家が自殺ほう助する世界
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 悪魔の詭弁術

    「わたしと仕事、どっちが大事? はなぜ間違いか」の紹介エントリ[参照]でオススメいただいた詭弁をいくつか。容易に悪用できるので、詳細はカンベンな。 詭弁術の実例は、fj や 2ch でさんざ見てきたので今さら感もあるのだが、こうして体系的に見せられるとなかなか興味深い。このテのは昔も今も変わらないもんだなぁ… まず qinmu さんにオススメいただいた「詭弁論理学」は、よくまとまっている。ナントカの一つ覚えのように主張を繰り返す小児強弁型、相手=悪、だから、自分=正しいとする二分法、論点のすりかえ、主張のいいかえ、ドミノ理論(風が吹けば桶屋)と、誰でも一度は聞いたことがある詭弁術が紹介されている。強弁が強盗なら詭弁は詐欺だという主張にナットク。例は多少が古めかしいが、中身は全く現役だ、今夜もどこかの板で議論されているハズ… そういや、2ch の詭弁のガイドラインに詭弁の特徴15条があった

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 悪魔の詭弁術
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか

    タイトルで惹かれて一読、これはイイ! これは使わせてもらおう。 ロジカルシンキングやMECEといった論理的思考ツールは、確かに仕事に使えるまで砥いできたが、肝心の議論に役立ってはいない。あ、いや、「自分の考えを的確に表現し、相手に理解させる」ツールとしては有効だけど、 ・議論が紛糾したとき ・自分の結論へ誘導したいとき ・自分の主張に言いがかりとつけられたとき これっぽっちも役に立たない。「おまえの意見はよく分かったが ── ── そんな話はここでは通用しないよ」 ── SEにはカネのことなんか分からないんだ」 ── 他の人もみんなそうじゃないと言っているよ」 と断言されると、一瞬、どう返していいか言葉に詰まる。議論は黙した方が負け、というルールに従って引き下がらざるをえなくなる。しばらくたって、その「反論」は何の根拠もないことに気づくが、議論はもうあさっての方向へ行っている。 仕事の場に

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか
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    walkinglint 2006/10/17
    > 議論では「正しさを証明する立場」=「立証責任」を相手に押し付けた時点で優位になる、というテクニック。
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