米ロサンゼルスの交差点で、6人家族が乗った車に飲酒運転の車が突っ込み、子供3人が重傷を負った。両親は相手の運転手ではなく、「頑丈に造らなかった」と、自分の車の製造会社を訴えた。 ▼判決は1300億円の賠償命令である。47年間たばこを吸い続けて肺がんになったカリフォルニア在住の男性は、たばこ会社を訴えて、31億円を勝ち取った(『へんな判決』のり・たまみ著)。 ▼福井地裁が14日に下した決定も、相当「へん」である。関西電力の高浜原発3、4号機に対し、福井、大阪などの住民9人が求めた運転差し止めの仮処分を認めた。決定は、原発に事故が「万が一にも起きない」規制を求めている。この世にゼロリスクの安全など存在するだろうか。 ▼原子力規制委員会の新しい規制基準を、「合理性を欠く」と切り捨てただけではない。福島第1原発事故の教訓をもとに積み上げられてきた、科学的議論そのものを否定するものだ。原子力工学の専
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