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  • 悪いインフレに「景気対策」はきかない : 池田信夫 blog

    2014年08月02日00:46 カテゴリテクニカル 悪いインフレに「景気対策」はきかない 今年の4~6月期の実質GDP成長率は、民間調査機関によると年率-7%ぐらいになりそうだ。これを「消費増税が原因だ」という手合がいるので、そのネットの影響を確認しておこう。 消費増税前後の成長率(前年同期比%)出所:内閣府上の図は、今回の成長率(4~6月期は推定)を前回(1997年4月)の増税のときと比べたものだ。一見してわかるのは、前回に比べて山が低く谷も深いということだ。山が高くて谷が深いのなら「駆け込み需要の反動」という政府の説明も成り立つが、今回マイナスになった分は増税以外の要因と考えるしかない。 その最大の違いは、インフレ率である。1997年の総合CPI上昇率は0.5%(増税分を除く)だったのに対して、今回は1.6%。これによって企業のコストは上がり、実質賃金は下がった。このメカニズムをマク

    悪いインフレに「景気対策」はきかない : 池田信夫 blog
    suzu_hiro_8823
    suzu_hiro_8823 2014/08/02
    「スタグフレーション」をあわてて「悪いインフレ」と言い戻してる(´ω`)。始めの頃は"両者は違う"と言い張ってましたから、ただの言い間違いだったのかねぇ(´ω`)
  • 無神論としての近代国家 : 池田信夫 blog

    2013年12月12日12:06 カテゴリ法/政治 無神論としての近代国家 秘密保護法騒ぎでは「メディアが国家権力と闘う」という類のお題目をよく聞かされたが、役所にぶら下がる記者クラブが、権力といつ闘ったのか教えてほしいものだ。彼らに付和雷同する学者や芸能人も含めて、日人は国家を理解していない。スキナーがいうように、近代国家はキリスト教の陰画だからである。 しかし田川建三氏も指摘するように、日人が一度だけキリスト教に近づいた時期がある。鎌倉仏教、特に浄土真宗である。親鸞の絶対他力の思想は、神の救済はイエスの犠牲で約束されたので絶対だとするパウロと似ている。神の摂理は人間の力では変えられないので、偶像や現世利益も否定する。日人が超越性を信じたのは、後にも先にもこの戦乱の時代だけだった。 パウロ主義は親鸞の300年後にルターによって再現され、カルヴァンの神権政治に継承された。そこでは予定

    無神論としての近代国家 : 池田信夫 blog
    suzu_hiro_8823
    suzu_hiro_8823 2013/12/13
    つまり、日本に"神"が復活すると?( ̄▽ ̄;)マテコラ
  • 日本型メリトクラシーの終焉 : 池田信夫 blog

    2013年11月30日17:40 カテゴリ法/政治型メリトクラシーの終焉 アゴラの書評にちょっと補足。国家が土台で経済が上部構造だとすると、その土台を決めるものは何だろうか。バーマンは「広い意味での宗教や慣習」だと言っている。つまりキリスト教や儒教などの思考様式の違いが「国のかたち」を決め、それが経済を支えると考えることができる。 国家は、むき出しの暴力だけでは長期にわたって維持できない。大事なのは、その正統性をどうやって担保するかである。この問題に最初に直面した中国は、官僚を全国民から選抜するメリトクラシー(能力による統治)で解決しようとした。科挙の試験は、一つの会場に16000人もの受験生を集めて公開で行なわれ、その採点は名前を隠して筆跡もわからないようにすべて筆写し、厳正に行なわれた。 字も読めない民衆は、この試験を見て「あんなむずかしい試験を通った賢い人の言うことには間違いな

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    suzu_hiro_8823
    suzu_hiro_8823 2013/12/01
    そういう考えもある、程度にとどめておきましょうか。武士はただ口下手なだけ(でも重要)で知性はヤ党もとへ"野盗みたいなもの"というのはえらく偏狭な考えに見えるけどね(´ω`)
  • 近衛文麿とポピュリズムの悲劇 : 池田信夫 blog

    2013年08月11日13:23 カテゴリ 近衛文麿とポピュリズムの悲劇 安倍首相をみていると、近衛文麿を思い出すという人が多い。日米開戦を実行したのは東條英機だが、彼はその立場からして他の選択肢がなかったのだから、そこまで事態を行き詰まらせた近衛の責任は東條より重い。 彼が首相になった1937年には政党政治は崩壊し、近衛は「総動員体制」のヒーローとして国民の人気は高かった。参謀部は不拡大方針だったが、近衛は「爾後国民政府を対手とせず」という近衛声明を出し、これによって日中戦争は収拾できなくなった。さらに対英米戦争に拡大しようとする勢力とそれを避けようとする勢力が閣内で対立し、第1次近衛内閣は倒れた。第2次近衛内閣では、すべての政党は大政翼賛会に合流した。日独伊三国同盟を結ぼうとする松岡洋右に対して、近衛は日米交渉を続けようとしたが、陸軍が南部仏印に進駐したため、アメリカは石油の対日禁

    近衛文麿とポピュリズムの悲劇 : 池田信夫 blog
    suzu_hiro_8823
    suzu_hiro_8823 2013/08/11
    巷間売られてる経済誌やらオピニオン紙には今でも(ちょろっと)『リーダーシップとはなんぞや』と居丈高な特集をしているようですが、なんのことはない、戦前からの日本の伝統だったのですね( ̄▽ ̄)チガイマス
  • 「否定的知識」が近代科学を生み出した : 池田信夫 blog

    2013年04月27日23:29 カテゴリ 「否定的知識」が近代科学を生み出した 黒田東彦氏の信じているような素朴ポパー主義は学問的には骨董品だが、タレブがこれを再評価している。もちろん彼もポパーの「反証主義」が成り立たないことは知っているのだが、科学の質は否定的知識(subtractive knowledge)にあるというポパーの洞察は正しいという。科学の発展の原動力は演繹や帰納ではなく、試行錯誤して間違いを捨てることなのだ。 書は先日紹介したHannamのに続く16世紀以降の科学史を扱っているが、カトリック教会やアリストテレスの自然哲学を実験や観察によって否定する方法論が生まれた点で、西洋の科学は「革命的」だったという。科学史的には、その先駆はコペルニクスやガリレオであり、実証主義の元祖はフランシス・ベーコンだが、なぜ他の文化圏ではこうした科学が生まれなかったのだろうか? 続き

    「否定的知識」が近代科学を生み出した : 池田信夫 blog
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    suzu_hiro_8823 2013/04/29
    だったら何故のびーはそこから自分の説を起こして査読論文にまとめないんですかねぇ。(おいらたちネット民と同じ)否定だけして先に進んでないような気が(苦笑
  • 稲作農業のつくったタテ社会 : 池田信夫 blog

    2013年03月17日11:41 カテゴリ 稲作農業のつくったタテ社会 所属する組織を超えてヨコに動きにくい「タテ社会」は、半世紀前に中根千枝氏が指摘したように、アジアにも例をみない奇妙な特徴である。なぜこういう構造ができたのは、人類学でも社会学でもはっきりした答がないが、私は稲作農業にそのヒントがあると思う。 書は稲作農業の歴史とその村落との関係を実証的に論じたものだが、西洋の農業と日の違いは大きい。西洋では三圃制のもとで独立性の強い畑作が中心だったが、日は近世以降、稲作が中心になったため、大量の水がつねに必要になり、水田は川沿いにつくられ、農業にとって水の管理が圧倒的に重要になった。 それぞれの田はもともとは共有だったが、江戸時代以降、私有になっても、用水路によってつながり、「田越し灌漑」によって緊密にむすびついていた。したがって農民どうしのつきあいも緊密で、喧嘩はできなかった

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    suzu_hiro_8823
    suzu_hiro_8823 2013/03/17
    少なくとも表題に「日本的」とつけないと、東南アジア諸国の"稲作"も日本と同じなんですかと突っ込まれかねません(苦笑)
  • ルネサスは二度死ぬ : 池田信夫 blog

    2012年12月24日13:00 カテゴリ経済 ルネサスは二度死ぬ どうやらシャープに続いて、パナソニックも危なくなってきたようだ。ルネサスも「日の丸ファンド」で救済されたが、これは新たな悲劇の始まりである。今週のメルマガから引用しておこう。 半導体大手のルネサスエレクトロニクスが、産業革新機構とトヨタ自動車やパナソニックなど国内企業8社から1500億円の増資を受けることが決まりました。そのうち革新機構が1383億円を引き受ける、事実上の「国有化」です。 今春にルネサスの資金繰りが急に悪化したとき、大株主の日立製作所、三菱電機、NECに支援を要請しましたが、3社は増資を断りました。このためメインバンクの仲介で、米系ファンドKKRが1000億円の出資をする話が進みました。 ところが自動車用マイコンの発注者であるトヨタなどが「中国企業に事業売却されるのではないか」とか「足元を見て価格を大幅に引

    ルネサスは二度死ぬ : 池田信夫 blog
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    suzu_hiro_8823 2012/12/24
    まだ日本の財界の一部は「資本主義の皮を被った社会主義(≒高度経済期からバブル崩壊までの日本)」のままでいたいのだろう。というか、それ以外のやり方を知らないのでは、壊れるまで待つのは致し方ないか(苦笑)
  • 核燃料サイクルと核兵器 : 池田信夫 blog

    2012年11月14日01:55 カテゴリ法/政治 核燃料サイクルと核兵器 橋下市長からコメントをいただいたが、非常にデリケートな問題なので整理しておく。彼もいうように、非核三原則を見直すのは大問題である。書でもアーミテージ元国務副長官は、沖縄返還のとき核持ち込みの密約があったことを否定していないが「過去の問題」だとし、第7艦隊に搭載していた核トマホーク(TLAM-N)は「完全に不要となった」ので、オバマ大統領が退役を決めたと明言している。 したがって「持ち込ませず」は問題ではないが、「持たず、作らず」は重要な問題である。これについては、アーミテージは日の核武装に強く反対し、「日が核武装すれば、韓国の日に対する好感度は一夜にして吹き飛び、彼らもまた核武装計画に走ることでしょう」(p.211)と警告している。日政府が「核武装したい」といった途端に(核燃料の再処理を平和利用に限定し

    核燃料サイクルと核兵器 : 池田信夫 blog
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    suzu_hiro_8823 2012/11/14
    「もう一つの核武装論」が出て来ませんが…きっとかの偉大なる第一書記様が治める国の如しなのでしょうかね(苦笑)
  • 非核三原則という虚構 : 池田信夫 blog

    2012年11月11日12:14 カテゴリ法/政治 非核三原則という虚構 橋下市長が広島で、非核三原則に言及した。各メディアでニュアンスが違うが、読売によれば、発言は次のようなものだ:非核三原則は基的に堅持するが、「持ち込ませず」というのは日米安保条約の中で可能なのか。(現実に核が)持ち込まれているなら、国民に開示して議論しなければならない。米海軍第7艦隊が核兵器を持っていないことはあり得ない。日が米国の核の傘に守られている以上、持ち込ませる必要があるなら国民に理解を求めたい。この発言は矛盾している。第7艦隊が核を搭載していることは明らかで、日に寄港するときだけ外すことはできない。それを容認するなら、非核三原則は「堅持」できない。おそらく「堅持」のほうは広島へのリップサービスだろう。それを除けば、彼の発言はごく常識的なものだ。 アーミテージ=ナイ報告もいうように、アメリカにとって非核

    非核三原則という虚構 : 池田信夫 blog
    suzu_hiro_8823
    suzu_hiro_8823 2012/11/11
    転載先で「実は7Fに積まれる核兵器は(米軍戦略上からも)存在しない」という記事がありましたが…そういう記事もブロックしてるからこういう勘違いが生まれるのでしょうか(ぁ/やはり闇雲なブロックも考え物(ぇ
  • 「世間」がそれを許さない : 池田信夫 blog

    2012年11月09日22:08 カテゴリ 「世間」がそれを許さない アマゾンの日のキンドルストアで初めて買った。ダウンロードしようとすると「登録してください」というメッセージが出るが、登録というメニューがないので、どうしていいかわからない。いろいろ試行錯誤した末に、なんとAmazon.comで「アカウントの結合」が必要だということがわかる。このへんの説明が非常に混乱している。 それはともかく、書は「世間」というテーマを追究した中世史の大家の絶筆で、丸山眞男の「歴史意識の『古層』」との関連を論じている。驚いたことに、丸山が「なる」の起源を求めた記紀神話の中に「世間」という言葉が出てくるという。日人の古層にある「なりゆき」も「いきほひ」も、すべて互いに知っている世間の中の出来事なのだ。 こういう歴史意識は丸山のいうほど特殊なものではなく、ヨーロッパでさえ中世までは個人という概念はな

    「世間」がそれを許さない : 池田信夫 blog
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    suzu_hiro_8823 2012/11/10
    "空気"を打破しても新しい"空気"が作られてしまってもねぇ…ただ、「壊す」だけじゃダメなんですけどね。
  • アメリカという特殊な連邦国家 : 池田信夫 blog

    2012年11月06日11:05 カテゴリ アメリカという特殊な連邦国家 アメリカ大統領選挙はきょう投票だが、ちょっとおもしろいのは最終盤になって両候補ともオハイオ州に入っていることだ。勝敗は大統領選挙人の数で決まるので、ブッシュ対ゴアのときのように得票数で上回っても負けることがある。これは不合理だというので、今まで何度も選挙法の改正が提案されたが、まったく問題にならない。それは書も指摘するように、アメリカが連邦国家だからである。 イギリスから独立するとき、13の国(state)が共同で戦ったことが連邦政府をつくるきっかけになったが、各国は独立の軍と通貨と徴税権をもつ主権国家だった。1789年に成立した合衆国は、今のEUよりゆるやかな連邦だった。連邦政府には予算がなく、各国からの拠出金でまかなわれ、各国間の通商には関税がかかり、それを規制する権限は連邦政府にはなかった。 各国の長は統治

    アメリカという特殊な連邦国家 : 池田信夫 blog
    suzu_hiro_8823
    suzu_hiro_8823 2012/11/07
    しかし、悲しいかな日本は外国というとまず「米国」であり、政治も情報も経済もまず「米国でなにが起こっているか」から始まる…よくぞここまで訓練されたものだ(笑)
  • 核燃料サイクルは必要か : 池田信夫 blog

    2012年11月02日17:19 カテゴリエネルギー 核燃料サイクルは必要か 日の核燃料サイクルは、風前の灯である。民主党政権が「原発ゼロ」政策で直接処分への転換と高速増殖炉の開発中止を打ち出したことで、六ヶ所村の再処理工場は宙に浮いてしまった。アメリカや地元の抗議を受けた政府は、あわてて現状維持に方針を変更したが、「原発ゼロ」と再処理が相容れないことは自明の理だ。 専門家の中でも、核燃料サイクルに反対する意見は少なくない。その最大の理由は経済性である。かつてウランの埋蔵量は80年ぐらいしかなく、世界各国で原発がつくられると価格が上がり、石油のように供給が不安定になることが心配された。それにそなえて「準国産エネルギー」としてプルトニウムを生産する再処理が選択されたのだが、最近ではウランの可採量は精製技術の向上で900年以上あるといわれ、「シェールガス革命」で原発のコスト優位がなくなった

    核燃料サイクルは必要か : 池田信夫 blog
    suzu_hiro_8823
    suzu_hiro_8823 2012/11/03
    なんか「毒喰らわば皿まで」だなぁ…
  • ダイヤモンド社への通告 : 池田信夫 blog

    2012年10月19日18:08 カテゴリその他 ダイヤモンド社への通告 上杉隆氏の「ジャーナリズムの基原則が日でも徹底されるために」というコラムについて、きょうダイヤモンドオンラインの編集部に問い合わせた。副編集長の細川一彦氏との一問一答は次の通り: 私:5ページの「あの3.11直後の一週間、当に日のメディア報道はひどかった。とりわけ、いま盛んに私を批判している池田氏や江川氏の論はひどかった」というコメントは、江川氏と私の名誉を毀損するものだが、根拠が何も示されていない。 細川:それは上杉氏の見解で、編集部は関知しない。 私:6ページの「私が無断引用した、読売の情報を盗んで報じたと中傷していた人物はどう説明するのか」というのも反論になっていない。ここに引用されたツイッターは何の証拠にもなっていない。 細川:それはなっていない。 私:では編集部は、なぜ上杉氏の原稿を掲載したのか 細

    ダイヤモンド社への通告 : 池田信夫 blog
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    suzu_hiro_8823 2012/10/19
    まぁ、おいらは「ただ、合っていなかった」だけとも思えますけどね(苦笑)
  • 「下克上」の伝統 : 池田信夫 blog

    2012年10月18日01:41 カテゴリ 「下克上」の伝統 日の組織の最大の弊害は年功序列だが、その起源は意外に新しく、戦前は官庁でさえ年功序列ではなかった。「日はタテ社会だ」という人がいるが、中根千枝氏もいうように日の社会はタテの階級関係が弱く、平等主義的なのが特徴だ。日社会がタコツボ的な中間集団にタテ割りになっていてヨコの連携が弱いというのが「タテ社会」の意味である。 これを書は、下が上を支配する「逆方向のタテ社会」だという。江戸時代の大名でも、主君と家臣の上下関係は弱く、主君だけで意思決定はできなかった。家臣のコンセンサスを踏み超える乱心の殿様や急進的な改革をする殿様は、押込によって隠居させられることが珍しくなかった。幕府も主君につねに味方したわけではなく、このように主君の権威が弱いことが「お家騒動」の頻発する原因だった。 日社会は年齢で上下関係をつくらないといけない

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    suzu_hiro_8823 2012/10/18
    もっとも、真の意味での「下克上(≒市民革命)」など起きてないのではと半可通だけどね。(まあ、今やったってどうせ破壊しかしないから支持得られないしね)
  • 一揆の原理 : 池田信夫 blog

    2012年10月14日15:43 カテゴリ 一揆の原理 ひところ騒がれた官邸前のデモも、最近は主催者発表で6500人(実数はたぶん数百人)と収束したようだが、こういう大衆運動は歴史的にも珍しくない。その代表が、書のテーマとする一揆である。 一揆というと筵旗を掲げて代官所に押し寄せる江戸時代の百姓一揆を思い浮かべるが、書によればその最盛期は中世で、参加者も百姓だけではなかった。僧兵の行なった強訴や、武士が将軍の住む御所を取り囲んで要求する御所巻も一揆の一種だった。指導者には武士が入っていることも多く、そういう古典的な一揆の最後が島原の乱だった。 歴史学の主流だった唯物史観では、一揆は階級闘争とみられることが多いが、書はこれを否定し、むしろ「一味神水」などの儀式で日常的な共同体と縁を切り、権力に対して訴える一時的な結社のようなものだったとする。網野善彦のいう無縁の世界は、自由だが不安定

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    suzu_hiro_8823 2012/10/14
    "講"とか呼ばれてたものに近いかな。もっとも、伝統的な"講"などもはやなく、あるのは"空気"と呼ばれる"暗黙の了解的な「文脈」"がただ横たわるのみかも知れん。
  • 「空気」の支配から法の支配へ : 池田信夫 blog

    2012年10月08日19:05 カテゴリテクニカル 「空気」の支配から法の支配へ 先週の記事の続き:「空気」を共有知識と理解すると、それは日人に固有のものではない。グライフの有名な業績で知られるように、中世のマグレブ商人なども互いの評判を共有する「空気」によって取引の安全性を担保していた。ただ、これは特殊な条件のもとでのみ有効で、マグレブ商人の取引関係も血縁のみで成り立っていたわけではない。 もう少し一般的なメカニズムとして、ヨーロッパで中世に広く行なわれていたのがcommunity responsibility system(CRS)と呼ばれるものだ。これはグラミン銀行のように、債務不履行の責任を「隣組」に負わせるしくみで、多くの発展途上国にみられる。日の無尽や頼母子講もこれに似たしくみだった。CRSを成立させる条件は、こうしたマイクロファイナンスの経験でよくわかっている。互いによ

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    suzu_hiro_8823 2012/10/08
    でも、ひょっとしたらその「法」も"空気(≒生理的嫌悪感あるいは個人的嫌悪感)"によって生み出された可能性もありますしねぇ、特に"青少年"とか"デジタル"あるいは"ネット"のついたものに関して…(ぉ
  • 日本軍の敗因 : 池田信夫 blog

    2012年10月01日13:59 カテゴリ軍の敗因 戦後ずっと「アメリカの平和」のもとでモラトリアム状態だった日にも、戦争のリアリティが迫ってきたが、軍用機に「ゼロリスク」を求める平和ボケはいまだに直らない。オスプレイを配備しないために多くの人命が失われるリスクを考えないで沖縄でデモをしている人々には、戦争という目的が見えていないのだ。 書が日軍の敗因として指摘するのも、目的意識の欠如である。1941年11月2日に出された「帝国国策遂行要領」は、日米戦争の目的を「自存自衛ヲ完フシ大東亜ノ新秩序ヲ建設スル」こととしているが、この「自存自衛」とは何のことか、どこにも説明がない。 一般には自存と自衛は同義で、前者が19世紀の用語だとされているが、自衛のためにアメリカに宣戦布告するというのはどういうことか。どうなれば勝ったことになるのか――それもまったく説明されていない。敵国に侵略さ

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    suzu_hiro_8823 2012/10/02
    ここでの"目的"を「経済、軍事的メリット」と称するのならば、今の尖閣でいきりたっている方々にも"目的"は見えませんねぇ。あるとすれば"面子を潰された"でしょうが、でも日本の離島僻地政策ってorz
  • 「甘え」の構造 : 池田信夫 blog

    2012年09月20日00:34 カテゴリ 「甘え」の構造 『「日史」の終わり」』でも論じたことだが、今回の原発をめぐる騒動には日人の国民性がよくあらわれている。「脱原発」の運動というのはドイツなどでもあったが、事故を起こしてもいない原発をすべて止めた国はない。それによって発生する年間3兆円以上のコストを誰が負担するのかという議論もせず、何となく止めてしまう背景には「誰かが負担してくれる」という「甘え」があるのかもしれない。 書は日人論の古典として有名だが、著者が「甘え」という言葉を発想したのは、大学が紛争に巻き込まれて全共闘運動の学生と話しているときだったという。著者によれば現代は「父なき社会」であり、絶対的な権威のなくなった世界で「帝国主義」や「産学協同」などの仮想的な父親をつくり、自分をその被害者の側に置いて反抗するのが学生運動だという。今は「原子力村」や「御用学者」がその

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    suzu_hiro_8823 2012/09/20
    「甘え」を「依存」と解釈できれば、財界は「原発」に「甘え」ているとも言えるのではないかと半可通。
  • 人はなぜ勧善懲悪を好むのか : 池田信夫 blog

    2012年09月08日11:51 カテゴリ科学/文化 人はなぜ勧善懲悪を好むのか 原子力をめぐる議論で気づいたのは、人々が「電力会社は悪い奴だ」という話に強く反応することだ。たとえばTVタックルで「サハリンから天然ガスのパイプラインを引く計画があったがつぶされた」と話すと、大竹まことさんが「誰がつぶしたのか」と質問し、私が「電力会社だ」と答えると、阿川佐和子さんが「なぜつぶしたんですか」と質問し、「パイプラインから企業がガスを引くと電力会社の顧客が減るから」と答えると、「やっぱり電力会社は悪い」という話で盛り上がった。 このような応報感情は、すべての文化圏にみられる。水戸黄門から「24」に至るまで、ほとんどの大衆ドラマは勧善懲悪だといってもいいので、それは非常に強い感情だと思われる。その進化的な理由は、ゲーム理論で説明できる。 多人数の囚人のジレンマを考えると、他人がものを盗まれたとき、そ

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    suzu_hiro_8823 2012/09/08
    その非合理性は、例えば"厳罰化"という形で表れてますよね。…"正義"をあまりにも狂信的に"信仰"すると"正気"で無くなるようですしね。
  • 「自立した個人」という人工物 : 池田信夫 blog

    2012年07月17日12:55 カテゴリ 「自立した個人」という人工物 けさの記事で思い出して、久々に書を読んだついでにメモ。原題は『監視と処罰』だが、日では『監獄の誕生』と誤訳され、パノプティコンによる一望監視が国家権力による抑圧のメタファーと考えられてきた。しかし書の中でパノプティコンを論じているのは10章のうち1章だけであり、それもベンサムの設計図にすぎない(実際には建設されていない)。フーコーはその後の講義では、一望監視による抑圧の図式を明確に否定している。 それより書で注目すべきなのは、近代社会の基礎となっている個人の概念が軍隊の規律・訓練によって形成された人工物だという指摘である。その原型は修道院の独房にあり、これが兵営や監獄になり、学校の寮になった。ここでは個人を家族から切り離し、組織の目的に合わせて訓練することによって、能動的に判断して行動する<主体>に育て上げ

    「自立した個人」という人工物 : 池田信夫 blog
    suzu_hiro_8823
    suzu_hiro_8823 2012/07/17
    で、その中には"場外乱闘"とかも入ってますかねぇ。"敵"を追い落とすために手段を選ばないということになると、思いっきり卑劣な(しかし戦略的には理にかなう)手段をとってもそれは"競争"の範囲内になりますから…