強力な磁場を持つ中性子星の地殻が割け、高エネルギーの放出を引き起こす様子を描いたアーティストの想像図/ S. Wiessinger/NASA Goddard Space Flight Center (CNN) 天文学者は何十年にもわたり、金のように最も重い部類の元素の宇宙における起源を突き止めようと試みてきた。そして今、宇宙探査ミッションのアーカイブデータから見つかった信号に基づく新たな研究で、潜在的な手がかりが示された可能性がある。その手がかりとは「マグネター」、つまり非常に強力な磁場を持つ中性子星だ。 科学者の見方では、水素やヘリウムなどの比較的軽い元素に加え、少量のリチウムでさえ、138億年前のビッグバンによる宇宙誕生後の初期から存在していた可能性が高い。 その後、恒星の爆発によって鉄のような比較的重い元素が放出され、新たに誕生した恒星や惑星に組み込まれた。だが、鉄より重い金の宇宙全