月に一度開催される企画部の定例会。6月から配属されたA君は、今日で3回目の出席となります。人数は20人程度と、かなり大規模の会議です。 一通りの報告が済むと、部長が切り出しました。「最近ビッグデータという言葉をよく聞くが、要は何なんだ?」。 すると新人A君が間髪おかず、「ビッグデータというのは、一般のデータベースでは処理しきれない大量のデータを指し…」と、説明を始めたのです。みんなからもちょっと注目を浴びています。 「ほう、よく知ってるね」 「あ、今スマホで調べました」 「なるほどね、でも一般論を言われても、まだよく分からないな。もしビッグデータをわが社が活用するとしたら、どのようなことが出来るかな?」 「それは…ここには書かれていないので分かりません」 「いやいや、例えばの話でいいんだよ」 「いや、分かりません」 A君、途中までの勢いが全くなくなり、うつむいてしまいました。 会議の後、上