カラッと朝から晴天のある日、友人からメールが入りました。 「X社の海外担当役員のAさんが、岡さんに“こっそり会いたい”と言っているのだけれど、来てもらえないだろうか?」とのこと。 その会社、“海外の大手同業を買収”と発表した直後だったので、その件かなぁと思いつつ、「もちろん、いいですよ」と二つ返事で、海外担当役員にお会いすることにしました。 アポの当日です。「こっそり」とおっしゃるくらいだから、その日は、受付に誰か私の顔を知っている人が私を待っていて、その方が裏口から「こっそり」役員室に連れてってくれるのかな?などと妄想を膨らませながら、受付をちょっとウロウロしていました。 でも、誰も知った顔はそこらにいないし、誰かが私を探している様子でもない。 「ここで時間を潰しちゃったら、アポの時間に遅れてしまうと思い、受付の方に「マーバルの岡ですが、Aさんとのお約束で参りました」と低い声で伝えました