経営権を巡る父娘の対立が続いている大塚家具は、株主総会に向けて両者が委任状争奪戦(プロキシ―ファイト)を繰り広げる前代未聞の展開になった。2月25日夜に記者会見を開いた大塚勝久会長は、実の長女である大塚久美子社長を口を極めて批判した。 「今まで経営で失敗したことはないが、久美子社長を任命したことは失敗だった」 「この子に任せればうまくいくと思ってきたが、親として間違っていた」 そのうえで、「何とか(自分自身を)社長に復帰させてもらいたい」と訴えた。 会見には長男である大塚勝之専務のほか、勝久氏の株主提案で取締役候補となっている幹部が出席。雛壇の後ろには部長職の従業員がズラリと並ぶ異例の光景が繰り広げられた。 「社員がみんな私を支持してくれている」 「このまま久美子が社長を続けたら、私の自慢の優秀な社員が会社を退社してしまう」 「久美子社長の復帰はクーデターだ」 久美子氏が社長に復帰した1月
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