図4●ビッグデータへの課題は「人材不足」「予算不足」がともに4割超。既に取り組みを始めている企業でも3割前後が悩みを抱える 市場調査会社のIDC Japanは2015年5月21日、ビッグデータの分析に使われる情報システムなどのインフラの国内市場が2019年に1469億円に上るとの見通しを発表した。14年時点の444億円から、年平均成長率27%のペースで拡大を続ける(図1)。一方で足元では認知度や導入検討の伸びに陰りもみられ、今後の成長にはオフショアによるデータサイエンティストの確保や安価なクラウドベースの分析サービスの広がりが不可欠だとする。 同社が14年12月~15年1月に国内企業を対象に実施したアンケートを基に市場規模を推計した。14年の市場規模は対前年度比39.7%増の444億700万円。分野別では、サーバー機などを含む「インフラ」が同48.9%増の185億7400万円と高い伸びを示