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XFSに関するmario272のブックマーク (4)

  • 第4回 XFS利用時のチューニング

    今回は、XFSを利用する際のチューニングについて説明する。ディスクパーティションのフォーマットやマウントの際に適切な設定を施すことで、ファイルシステムのパフォーマンスを最適化できる。以下では、「XFSのサイズ拡張」「inodeサイズの変更」「barrierの無効化」の3つについて、順に解説していこう。 XFSのサイズ拡張 XFSでアロケーショングループ(AG)の個数が非常に多く(数百以上)なると性能が劣化する場合がある。通常問題になることはないが、運用中にXFSのサイズを継続的に拡張しながら利用する場合には注意が必要となる。 XFSのサイズ拡張時は、xfs_growfsコマンドでサイズを追加する。XFSを縮小することはできない。xfs_growfsでの拡張はファイルシステムをシステムにマウント(mount)した状態でのみ可能で、必要に応じて自動的にAGが追加される。 mkfs.xfsは初期

    第4回 XFS利用時のチューニング
  • 第3回 XFSの基本的な利用方法

    前回まで、XFSの技術的な特徴について詳しく解説した。今回は、XFSの基的な利用方法を解説していこう。ext系のファイルシステムとのユーティリティ―の違いや、XFSが備えるinodeの動的割り当て機能、ディスク上のブロックを分割管理するアロケーショングループについても説明する。 一貫性チェックはext系と異なる XFSを利用するとき、フォーマットとマウントについてはext3などのファイルシステムと特に変わるところはない。mkfsやmountコマンドでファイルシステムを指定して実行する。マウント(mount)時に、自動的にジャーナルをリプレイすることで一貫性を保している。 一貫性チェックのやり方については、他のファイルシステムと少し異なる。XFSは起動時に実行されるfsckコマンドでは、全く何もせずに単に成功する。実際に修復作業が必要な場合は、umountコマンドでアンマウントした上で、修

    第3回 XFSの基本的な利用方法
  • 第2回 XFSの高速化と高可用性を実現する4つの特徴

    前回、XFSの技術上の特徴として、(1)複数ブロックにまたがるメタデータのB+ treeデータ構造、(2)エクステントを単位としたブロック管理、(3)遅延アロケーションによるブロック割り当て、(4)ジャーナリングによる障害からの高速な復旧、──の四つを挙げた。以下では、それぞれの特徴を詳しく解説していこう。 (1)複数ブロックにまたがるメタデータのB+ treeデータ構造 B+ treeデータ構造は、ツリー状のインデックス情報を持つブロックと、リーフ(ツリーの末端)に対応するデータを格納するブロックからなる*3。このデータ構造は、ランダムアクセスとシーケンシャルアクセスの双方で良い性能を発揮する。ツリーの深さを増やすことでデータサイズの変更にも柔軟に対応する。このデータ構造はディスク上のデータ管理に優れており、多くのファイルシステムやRDBなどで採用されている。 ext系のファイルシステム

    第2回 XFSの高速化と高可用性を実現する4つの特徴
  • 第1回 高性能、高可用性備え進化するXFS

    Red Hat Enterprise Linux 7(RHEL7)でデフォルトのファイルシステムとなった「XFS」は、米SGI(Silicon Graphics International)社が同社のUNIX系OS「IRIX」用に開発したファイルシステムである*1。1993年の開発開始から20年以上の歴史を持つ。Linuxには2000年ごろから移植され、ストレージ製品などで使われてきた。現在ではXFSの主要な開発者の何人かは米Red Hat社の社員となっており、開発の中心はRed Hat社が担っている。 Red Hat製品においても、XFSは2009年からRHEL5およびRHEL6のアドオン製品「Scalable Filesystem Add-on」として販売されている。また、RHELベースのSoftware Defined Storageである「Red Hat Storage」の基盤技術

    第1回 高性能、高可用性備え進化するXFS
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