東野圭吾氏の小説は最後の数ページに大どんでん返しが隠されていることが多いのですが、ギリシャの最終章も予想を覆したどんでん返しとなり小説は続編へと持ち越されることになりました。正直、私もびっくりを通り越して唖然としております。 もしも私が勝手な想像を繰り広げるとすればギリシャ国民は厳しい生活の中でチプラス首相の強い姿勢と口調に酔ってしまったように思えます。かつて戦争が起きた時、その指導者たちは国民に強く立ち上がることを訴え、そして国家は燃えました。それは現実の世界から遊離した世界で繰り広げられるのであって冷静な判断を当事者に求めるのは難しいものです。だからこそ、チプラス首相が突如国民投票を持ち出した時、EUの首脳は大きな抵抗を見せたのだろうと思います。 今、この状態で国民に問うにはあまりにも酷である、そしてわずか数日しかない時間の中で国民に冷静になり、考え、判断させようとするにはあまりにも短