よく「失敗は成功のもと」と言います。まさにその通りで失敗を恐れていると、新しいことにチャレンジできません。失敗によって理解が深まることもありますので「大いに失敗をしよう」と従業員に推奨する経営者もいるほどです。 もちろん失敗をそのまま放置していては次に生かすことができません。「失敗は成功のもと」にならなくなってしまいます。ですから、失敗した体験を振り返って分析すべきだと言われています。 ところが、「失敗の研究を重ねているがなかなか結果が出ない」という声をしばしば聞きます。失敗体験の分析はどれぐらい必要なのでしょうか。営業部門の課長と新任の営業本部長の会話を読んでみてください。 ●営業本部長:「異例だが期の終わり近くになって、本部長をやれと社長に言われた。よろしく頼む。早速だが見通しはどうか」 ○課長:「追い込みの真っ最中ですが、今期の売り上げ目標20億円に対し、18億6000万円で着地する