安倍総理や菅官房長官は、「(米中韓に対して)理解してもらうための努力を重ねていきたい」と繰り返す。また、彼らはその為にも「戦略的広報外交が大事」と繰り返す。要するにPRを頑張れというのだ。しかし、これらの目的と手段は、到底不可能な愚かな行為であり、特に後者については韓国と同等もしくはそれ以下であると、以下では論じたい。 1.理解を求めるという目的の無意味さ 昨年、沖縄県から戻ってきた内閣府の友人に会うことがあったのだが、面白いことを言っていた。彼は、沖縄県庁の担当者と折衝をする中で、先方の度重なる拒否に疲れ、半分冗談で「どういう内容だったら、沖縄県の皆さんは満足するのですか?」と聞いたそうだ。それに対し、県庁の担当者は満面の笑顔で「それは皆さんで考えてください」と答えたそうだ。 このことが意味するのは、「公的な場」で、沖縄振興なり基地問題についてはどうすれば納得するかについて「現実的な回答