一般的に企業の業務システムでは商用のデータベースを使うことが多い。機能や性能は申し分はないとしても、それなりにライセンス料がかかる。コストを抑えたいならオープンソースも選択肢に挙がるものの、ノウハウが不足していたり、企業の業務システムでの使用に耐えうるか確かな情報がなく、結局二の足を踏んでしまう。 そうした悩みを抱えた企業が集まり、PostgreSQLに的を絞り一緒に検証し、情報共有しようと結束したのが「PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアム」(以下、PGEC)だ。「企業の業務システムでPostgreSQLはどこまで使えるか。使うにはどうしたらいいか」と現実的なところを目指している。 PGECは、参加企業が増え、検証結果の成果物も充実してきてグローバルなPostgreSQLコミュニティでも存在感を増しつつある。PostgreSQLコミュニティでは毎年6月にカナダの首都オタワで