遙から 「空気を読む」ことの功罪に気づかされることがあった。 公で発言する仕事というのは、何十年やっていてもまだ勉強か、と、目から1つウロコが落ちた思いがした。 プロだって空気が読めれば一流だ だいぶ以前になるが、空気を読めない奴、を批判的に位置づけることが世間で始まった。 「KY」というアレだ。 「空気を読む」ことは実はプロでも難しい。 まずタレントがスタジオで客席にすることは軽口を叩いて“空気を和らげる”。その前にはADが拍手の練習を客に面白ろおかしく協力してもらい“空気を沸かせておく”。収録が始まると同時に“空気に緊張が走る”のを、タレントが“空気を壊す”ようにお客を笑わせて“空気を弾けさせる”。会話ですべって“空気が凍り”そうになるのを、誰かがつっこみを入れて“空気を冷やさない”ように助ける。 プロでもこれだけのお膳立てと連係プレーが必要なのに、いったいどれほどの素人が、変幻自在に