業種は違っても他人の話を一方的に聞かされるのが大好きな人は、そういないのではないでしょうか。むしろ、自分の話を聞いてほしいのが普通です。一般的には人は他人の話をシャワーのように浴びる受動的な「聞く」よりも、積極的な「話す」方が喜びを感じやすいと思います。(1ページより) 『疲れる相手の話をきちんと聞く49のコツ』(西多昌規著、実務教育出版)の著者はそう認めたうえで、「現代社会では、一方的に話す人はたいてい嫌われる」と指摘してもいます。他人の話をしっかり聞く人は慕われ、組織のなかでの評価も上がる。他人の話を上手に聞くことができれば、仕事も私生活もうまくいくというわけです。つまり本書は、そんな観点から「話の聞き方」のコツを紹介したもの。 第6章「ややこしい場面での賢い話の『聞き方』」から、いくつかを引き出してみます。 説教くさい話を聞かなければならない時 上司や先輩、両親など自分より人生経験が