社会・一般 アメリカの貧困問題と日本の選択 最近、友人からアメリカの貧困問題のルポ:「(株)貧困大国アメリカ(堤未果)」を勧められ、この本の内容を自分なりに検証したところ、企業収益の増大が大衆の幸福に繋がらず、むしろ貧困を生み出すという矛盾した状況が浮き彫りになった。 ここでは、それを報告したい。 貧困大国アメリカ アメリカ社会は、トップ1%が、総所得の25%を、ボトム90%が総所得の50%を得るという極端な格差社会であり、所得分布のグラフは次のようになっている: (所得格差の米国化が進む日本から転載) 中産階級がアメリカで消滅した理由としては、 (1)機械化、情報化で多くの中産階級の労働者の職が奪われた。 (2)グローバル化で海外の低賃金労働との競争を強いられた。 (3)労働者の権利を守る労働組合の衰退。 が挙げられる。「アメリカ製造業における所得格差の拡大」で考察さ