これまでは生かしたまま調べることができなかった。絶滅の危機にあるウナギの不適切な輸出入を、港や空港での検査で効果的に防ぐのが目的で、2015年度中に実用化にめどをつける。 ウナギは世界に19種生息している。背びれの位置や斑紋の有無など外見から4グループに分けることはできるが、特に稚魚(シラスウナギ)の場合、種の判別は養殖業者など関係者でも難しいという。 北里大の吉永龍起(たつき)講師らの研究グループが今年度に入り試験的に成功した。吉永講師らは、生きたウナギの入った水を特殊なフィルターに通し、ウナギの体表の細胞を採取。これを専用の溶液に溶かし、DNAを解析する手法を使った。