イギリスのTim MorganのLife after growth: How the global economy really works - and why 200 years of growth are overという本が昨年出版された。 主な主張は、エネルギー資源の物理的な制約から、経済成長は不可能になっている、ということである。 この主張自身は、実は新しいものではなく、既に、多くの地質学者が主張していることである(たとえば、Global Equilibrium(持続可能社会)へのスムースな移行を目指してで紹介したOlduvai理論)。しかし、最近のエネルギー資源のEROEIの動向(The future of oil supply)を取り入れて、定量的な考察を行っている点が、目新しいので、内容を紹介したい。 エネルギー効率の低下 エネルギー資源に求められるのは、安価であること