サイボウズは2015年6月17日、同社のクラウドサービス基盤「cybozu.com」の技術説明会を開催した。「サービスの規模は2年前に比べて2倍ほどになっている。今まさに、“成長の痛み”に立ち向かっているところだ」(サイボウズ 運用本部サービス運用部副部長 萩原利士成氏)。同社のエンジニアが、急速な規模拡大を重ねるインフラを開発/運用する中で直面した課題や解決策を明かした。 2011年11月に開始したcybozu.comは、約3年半で1万社超が利用するサービスに成長した(写真1)。現在は国内2カ所のデータセンターで、約1000台の本番用サーバー(仮想マシン含む)、約100台の開発用サーバーを運用している。 こうしたシステムの成長に伴って、様々な問題が顕在化してきた。データ量が増えたためバックアップに時間がかかる、大量のサーバーの管理保守に手間がかかるといった“成長の痛み”だ。これらを解決す