日本経済新聞の報道によれば、米シティグループが日本国内の個人向け銀行業務を売却する方針を固めたそうです。 富裕層を対象とし、グローバルに業務を展開する個人向け金融では、スタンダード・チャータードも日本撤退、HSBCの個人金融部門も日本撤退。日本国内では、この手の銀行のサービスはすべてなくなってしまうことになります。 スタンダード・チャータード、シティプレミアム、そしてHSBCプレミアといった個人向け外資金融機関が、メインの顧客対象としていたのは、金融資産1000万円~3億円程度の顧客です。プライベートバンクでもない、普通の銀行でもない、「プチ富裕層」を対象としたビジネスモデルは、比較的高金利の定期預金商品で顧客を取り込み、仕組み預金や投資信託などの高コスト商品を販売して収益を上げるビジネスモデルでした。 しかし、このような手数料が割高な「ハイリスク・ローリターン」金融商品は、長期的には顧客