満足度★★★ 付箋数:23 本書に「原書」はありません。 なぜなら、本書は訳者の大野和基さんが行った、 ポール・クルーグマンさんへのロングインタビューと、 その後のEメールでの質疑応答をまとめたものだから。 本書は、いわゆる「語り下ろし」です。 この事実が最初にわかっていれば、違和感なく読むことができます。 インフレターゲットを10年以上も主張してきたクルーグマンさん。 これまでクルーグマンさんの提言に耳を貸さなかった日本が、 安倍政権になって、やっと自説を試すことになったわけですから、 アベノミクスを評価しないわけはありあせん。 安倍さんに対しては、次のように賞賛しています。 「私がいま期待するのは、安倍首相の非日本人的な決断力が、 人びとの “期待” を変えるのではないか、ということだ。」 また、アベノミクス自体にもかなりの期待を寄せています。 「この政策実験がうまくいけば、まさに日本