前回は、日系企業の組織マネジメント方式と外資系企業の組織マネジメント方式が、まだら模様に混ざることについてお話しした。 まだら模様のグローバル化を考えていく際に、最も大切なのは日系企業の組織と外資系企業の組織の間における「組織原理」の違いである。このコラムで取り上げている緑と青の違いのエッセンス部分は、まさにこの組織原理レベルでの違いである。組織原理の中でも、とりわけ「情報処理の作法」や「コミュニケーションの作法」が曲者である。例えば、まだら模様を生じる主因の1つである買収後統合(post merger integration、PMI)において、つまずくのも実は、情報処理やコミュニケーションを含めた組織原理の差異によることが多い。 ところが、この組織原理レベルの違いは分かりにくい。直接は見えにくい。ミッション・ビジョン・バリューや戦略、組織構造、プロセス、人事制度は、少なくともそれを書き表
![第20回 知っていますか? A4よりA3を使いこなす日本企業の底力:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)