巻物の展示システム。紙を巻き取るように木の棒を回すことで、ディスプレー上の画像が横に動く(奈良市の奈良大博物館で) 奈良大(奈良市)は、巻物や本のデジタルデータを、ディスプレーなどを活用して、棒を回したり、ページをめくったりする操作で鑑賞できる展示装置を開発した。実物を手にしたような疑似体験ができるのが特徴で、奈良大博物館で12月18日まで開かれている企画展示で公開している。 巻物の展示装置は、木の棒を回す操作に合わせてデジタルデータの画像が移動する仕組み。本は、スケッチブックをめくるたびに、右上に印刷されたQRコードをカメラが読み取り、対応ページの画像をプロジェクターで投影する。 企画展示では、ダム建設で移転する前の津風呂地区(吉野町)の山林や土地の売り渡し証文(1869年、長さ約1メートル)、地区の歴史などを紹介した地誌(1882年、12ページ)のデジタルデータで疑似体験ができる。 将