新生児向けのブランド「CELEC(セレク)」などで知られる子ども服メーカー「フーセンウサギ」(大阪市中央区)が15日、大阪地裁に自己破産を申請し、破産開始決定を受けた。代理人の弁護士によると、負債総額は約30億円。 同社は1921年1月に創業した。自社ブランドのほか、NIKE(ナイキ)など有名ブランドをライセンス生産して全国の百貨店などに展開。帝国データバンク大阪支社によると、ピークの97年2月期の売上高は約299億円。 その後、少子化や激しい競合が響いて業績が悪化。2006年、創業家が経営から退き、企業再生ファンド、ポラリス・キャピタル・グループ(東京)の子会社になって再建に着手した。東京の営業所や大阪の物流拠点を売却するなどしたが、13年2月期の売上高が約62億円に低迷。資金繰りが苦しくなったという。 最新トップニュース