テキサス州ラレド(CNN) メキシコ国境に近い米テキサス州南部の町から、米書店大手バーンズ・アンド・ノーブルの系列店が撤退した。地元で唯一の「本屋さん」を失った住民たちは、再び書店を誘致しようと署名運動に乗り出している。 国境のリオグランデ川をはさんでメキシコと向き合うラレドは、人口25万人の地方都市。ショッピングセンター内にあった書店が16日に閉店し、「本屋のない町」となった。最寄りの書店へ行こうとすれば、240キロも離れた同州サンアントニオまで足を伸ばさなければならない。 バーンズ・アンド・ノーブルによると、同市からの撤退は、ショッピングセンター内店舗の部門を縮小する同社の戦略の一環。ラレド店自体は収益を上げていたものの、部門全体としては採算が取れないためだという。書籍小売業界は近年、インターネットの通販サイトや電子ブックの普及、大型スーパーチェーンとの競争などを背景に、変革を迫られて