CA1787 – 『カレントアウェアネス』の10年: レビュー誌への道:課題、そして展望 / 村上泰子 カレントアウェアネス・ポータルのいまを“刻む”:情報収集活動と未来へのアイデア関西館図書館協力課:依田紀久(よだ のりひさ) 関西館図書館協力課:林 豊(はやし ゆたか) 関西館図書館協力課:菊池信彦(きくち のぶひこ) はじめに 国立国会図書館(NDL)関西館の設立から10年。東京に置かれていた図書館研究所から関西館に新設された図書館協力課に引き継がれた『カレントアウェアネス(CA)』の編集業務(1)はその間に大きく様変わりし、「カレントアウェアネス・ポータル(CAポータル)」という情報ポータルサイトへと発展した。 本稿では、その成長を振り返りつつ現在のコンテンツの構成を説明する。その上で、CAポータルに掲載されるすべてのコンテンツの土台となっている「カレントアウェアネス-R(CA-
若手研究者問題と大学図書館界―問題提起のために― 関西館図書館協力課:菊池信彦(きくち のぶひこ) はじめに 大学を取り巻く問題の一つに、「若手研究者問題」というものがある(1)。およそ大学関係者であれば必ず耳にするものの一つだが、管見の限りこれを論じた図書館関係の文献はない。 若手研究者問題とは、一言で言えば若手研究者の就職問題である。1990年代後半以降、大学院生の数が増加し、博士課程を修了しても専任教員ポストに就くのが困難となっている(2)。そして若手研究者の多くが、長期にわたり非常勤講師やアルバイト等の不安定な地位にあって教育・研究活動を続けざるを得ない状況にある。 だが、若手研究者問題がただ研究者の就職問題のみに留まるものであれば、この図書館情報誌で紹介する必要はないだろう。本稿では、若手研究者問題がなぜ生じ、その現状はいかなるものなのか、そしてこの問題がなぜ図書館界に関わるの
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