インフレで明らかになった中国食品関連産業の独占体質 今年は,中国で豚を意味する亥年(猪年)である。60年に一度の「金猪年」で縁起のよい年だと騒がれたこともあったが(実際は普通の猪年)、結果的にはインフレが問題になった。何とか高度成長を維持したい中国政府の目下の課題がインフレ問題というわけだ。 物価は,前年同月比7月5.6%、8月6.5%、9月6.2%、10月6.5%と上昇している。政府側は食品類の値上がりが大きな要因で,その他はむしろ下がっていると説明している。確かにこれには一理あって,衣類その他の過剰生産品があふれていること、通信・交通・エネルギーなど政府管理下のものは値上げが抑えられている。何れにしても政府は必死になって値上がりを押さえ込もうとしているが豚肉、卵などに続き、小麦、大豆の価格高騰で食品全般が一斉に値上げに走っている。 特に豚肉が急騰し,インスタント・ラーメンの一斉値