(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法 作者:三宅香帆 笠間書院 Amazon なぜ小説は分かりづらいのか 小説は「タイトルだけではどんな話か分からない」本です。 「ノルウェイの森」から60年代の大学生の恋愛物語だと想像できる人はいません。 反対に、タイトルから内容が想像できるものとしてビジネス書、自己啓発本があります。 「7つの習慣ー成功には原則があった!」なんて、タイトルで内容のオチまで言ってしまっています。 一見小説と自己啓発本は全くちがうジャンルに思われますが、両者には同じ役割があります。 それは、「現在の自分の抱えている不安」を扱いつつ、それに対して作者が「私はこう考えてるよ」と示すことです。 「人生を過ごすのに不安や苦しみは避けられない」、小説も自己啓発本もこれを前提としています。 ただ、自己啓発本は「私はこんな悩みを持っていて、こう解決した
![小説を楽しむコツ 「(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法」 - 読書家になりたい](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4337d9b350798a0f3b6b0afe3c65b8b0740f37e0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51TGT%2Bh%2BsaL._SL500_.jpg)